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<<   作成日時 : 2014/03/29 21:42   >>

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フリーターが神様のお悩み相談。

神様の御用人 (メディアワークス文庫)
アスキー・メディアワークス
2013-12-25
浅葉なつ

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「神様は敬い畏れられるべき存在だ。祀ることがおろそかになってはいけない。でもそれと同じくらい大事なことがある」
「神社経営は、ビジネスだ」


さてさて、最近涙腺が緩くて仕方ない自分としては病に倒れた祖父を想い、痛めた膝を庇いながら雨の日も風の日も、職場での孤独や将来への不安に苛まれながらも、毎日毎日神社へと日参し一人祈りを捧げていたというその情景を思うだけでどうにも胸が締め付けられてしまい、涙ポロポロなわけですが。

ただ一つのものに打ち込んでいた少年が青年になり、しかし社会人になり体が壊れ、残されたものはポンコツな体一つのみ。
齢24にして人生の再スタートを強いられたものの将来への青写真など描けず、ただゆらゆらとぬるま湯のような「今」を、いずれ失われる現状を変える術を見出せぬままに流されるように生きている。
そんな青年が主人公です。

将来の為に何かをしなければならない。
しかし何をすればいいか分からない。
自分が何をしたいかも分からない。
そもそも自分がこれまで打ち込んできたものにすら自分は本当に真剣だったのか、それは情熱だったのかと、己を完全に見失ったその青年に神様から救いの手が差し伸べられる・・・・・・・なんて事はない!

むしろそんな青年に「俺を救え」と神様の方が縋る・・・・というか上から目線でパシらせようと次から次へと押しかけてくる・・・・というとやや語弊がありますが、まぁ概ねそんな感じの作品です。

ただ、まぁどの神様も面倒くさくも人間味に溢れているというか、いや神様なんですけどね。
結構どいつもこいつも俗物で嫌味っぽさとかはないし、主人公も現状はどん底で鬱屈を抱えてるくせに根っこの部分での人の良さが滲み出てるし、元体育会系なせいか大事な場面ではグイグイ来るしでストレスとかは皆無ですね。

神様達のお悩み相談に乗りながら主人公自身も自分を知り、他者を知り、普段は中々見えてこない人と人との間にある絆を実感する自分探し&成長譚的な側面もあるかもしれません。

根っこにあるのが愛と優しさの物語ばかりなので読後感も良いですし、全編出ずっぱりの狐神・黄金様の偉そうな態度と裏腹のチョロさと面倒見の良さとか結構ニヤニヤと楽しく読めます。

話としてはまだ区切りが付いたとも言い難いし、続編をドウゾヨロシクといったところか。


姿は見えないし、声も聞こえなくとも、誰かが自分を見守って応援をしてくれているというのなら、もう少しだけ襟を正してシャキッと生きてみようかな、とか思わなくもなかったり。
そう思う人は少なくはないのではないでしょうか。

そういう意味では神が身近に、人の心の中に確かに息づく世の中ってのはそう悪いものでもないのでしょう。

即物的な意味で役に立たないからと切り捨てるには少し物寂しくもあり、もったいなくもあり。
せっかく「八百万の神」なんて世界でも稀な国に生まれたのですから「信仰」などと言わずとも、姿見えねど共に歩む隣人くらいの感覚で頭の片隅にでも意識を置くと精神的に少しだけ豊かな人生を送れるんじゃないかなとか思ったりしなかったり。

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