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zoom RSS 魔剣の軍師と虹の兵団

<<   作成日時 : 2015/01/24 18:22   >>

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え、英雄だって人間だもの(目を逸らしつつ)



「は、はへぇ・・・しゅごいのぉ・・・・私、世界や未来に広がっていくのぉ・・・・?」

残念系戦記モノ。
物語としては占領した国家に対して暴政を敷く強大な国に対してかつて愚王の統治時代に成すすべなくボロ負けした国家が反逆を企てる、みたいな感じか。
戦記モノとしての体はそこそこ成しているものの中核の人物は揃いも揃ってかなり残念な人物という。
ま、まぁ英雄だって人間ですから欠点の一つや二つあるものですよ(目を逸らしつつ)

痴力の高い主人公に、孤高の求道者を気取る自己顕示欲バリバリで見栄っ張りのぼっちや清廉な騎士と評判の義理の娘と結婚したいロリコンなど。
これらを竹井10日の狂人系主人公みたいなのがそれぞれの欲望に見合った報酬を与える事で仲間にしていくスカウト編から、割りと真面目な決戦編まで。

もちろん壱日千次の作品ですから掛け合いも抜群に面白いですし、それでいて締める所はきっちり締めてくれます。

特に失地王・ドナテロの最期なんかは涙なくして読めません。
言い訳のしようもなくクズのような半生を送り、多くを巻き添えにして全てを失い、そこからの贖罪の半生と、その結果として得た最期の光景。
あの怯えと自らの矮小さを懺悔するシーンがあったからこそそれを振り切って見せたシーンがより映えました。
それだけにここでの退場が少しだけ残念といえば残念か。

キャラ的にはロスヴァイセがツボ。
この自己顕示欲の塊、と同時に人の輪に入ることに怯えてそんな自分を取り繕った結果としての孤高の求道者という仮面とそれがボロボロ剥がれるぼっちゆえの防御力の低さ。
そのチョロさと厚かましさが良いバランスで可愛くて仕方ないですね。

無論、他のキャラも素晴らしいんですけど。
基本的にこの人の作品のキャラクターと言うのはバイタリティに溢れていて、要するに「イイ性格」してますからね、みんな。
魔剣であるルーナやメインヒロインであるランですら一見まともそうでやっぱりどこか変ですしね。


まぁ欲を言えばもうちょっと掘り下げて書いて欲しいところもいくらかなかったわけでもないです。
ジュリオが傭兵団の隊長との一騎打ちで恐怖を打ち払うシーンとか、序盤のランが戦場に立ち人の命のやり取りをする事に対して、その感情にとりあえずの区切りをつけるのとか。


ともあれ今度こそは長期シリーズ化してくれることを願ってやまないわけですけれどどうなる事やら。
もう1人のMF文庫のイチオシであった三原みつきが3シリーズ目でついに長期化したのでこっちもそうなる事を期待したいですな。


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