月光


月光 (電撃文庫)
アスキーメディアワークス
間宮 夏生

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んーなんと言いますか、自分はブレのあるキャラクターがあまり好きじゃないんですよね。
退屈な日常に飽いていて非日常を渇望しながらも、実際に非日常的な出来事に遭遇し窮地に立たされるとヘタレる、みたいな。
本性って言うんでしょうか?それと性根?
まぁその手のものが普段の姿よりも低い位置にあるキャラってのが好きじゃないんですよね。
それくらいなら普段からヘタレで通っているほうがいい。
そういうキャラが窮地に立たされてヘタレながらも、最後は歯を食いしばって何かを成すというのなら応援し甲斐もあるのです。
でも、普段「無意識的に」自分を取り繕ったキャラが本性を暴かれて・・・という下げて上げるタイプの主人公というんですかね?あーいうのが本当に駄目です。
ただ、意識的にヘタレの自分を取り繕おうとしているキャラは好きですよ。
一例としてヘタレを挙げましたけど別にこの手のものはヘタレに限りません。
「八方美人」とか「エロ」とかそういうのでもそうです。
自覚って大事よね?みたいな。



で、この作品のキャラクターですが、そういう意味で皆が自覚的であり、徹底された生き方なんですよね。
「主人公・野々宮」しかり、「ヒロイン・月森葉子」しかり、「怪獣・鮫島未来」しかり、「刑事・虎南」しかり。
それが何より自分には心地よかった。

そして物語中盤の「オレンジジュース・宇佐美」の告白。
あれもまた心地よかった。
最近ではファミ通文庫のココロコネクトの2巻にて似たような告白・・・というかあちらは決意ですかね。
が、ありましたけど、ああいったいい意味で開き直った感じって凄い素敵だと自分は感じます。


ここで作品の概要を・・・というのも少しタイミングとして遅い気はしますが、語りますと

退屈な日常に倦んだ高校生・野々宮がある日、ゴシップは絶えないが「完璧」と評されるクラスメイト・月森の落し物を拾います。それは「殺しのレシピ」と書かれた「完璧」と評される月森には似つかわしくない稚拙な方法を用いた「事故死に見せかけた殺人」の方法を記したノートの切れ端。
一時は非日常への期待に胸を躍らせた野々宮は翌日、何かを探している様子の月森に「落し物でもしたのか?」と聞くも彼女から返ってきた答えは「いいえ」
その後も結局何事も無く、また平凡な日常に戻るはずだった。
月森の父親がノートに書かれたような形での事故で死ななければ。

父親の葬儀の後、学校に登校してきた月森は野々宮を呼び出し、こう告げます。
「わたしと付き合って欲しいの」
そして彼女に付きまとわれる日々が始まる。

父親は事故で死んだ。
「殺しのレシピ」に記載されているような状況で。
世間も警察も事故と断定した。
「殺しのレシピ」の存在を知る野々宮以外は。

月森は野々宮が「殺しのレシピ」を所持している事を知っているのか?
彼女は何を目的に野々宮に近づこうとしているのか?

という若干サスペンス要素込みの作品ですね。
主役二人による駆け引きめいた会話が楽しい感じです。

あとまぁ主役以外のキャラも個人的にはかなり魅力的でしたし、
オチ・・・というか真相なんですかね?
それはまぁ好きか嫌いか判断しかねる所がありますが、
主人公が最後に示した見解には萌えるものがありますし、
月森のセリフもなんというか独占欲を非常に刺激するセリフだったので概ね満足を得た一作でした。

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