小さな魔女と空飛ぶ狐


小さな魔女と空飛ぶ狐 (電撃文庫)
アスキーメディアワークス
南井 大介

ユーザレビュー:
科学者の戦争責任とラ ...
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自分にとってこの物語はどんなものであるかと問われたならばこう答えます。
「これは3人の厄介な女に執着されたある男の幸福な物語である」と。

ま、これはあくまで「自分にとって」に過ぎず大半の人にとっては戦争における科学者の立場やら倫理やら空戦だとか、そういった部分が主眼となるのでしょうけど。
自分はその辺の知識がからっきしなせいで、その辺は「ノリで楽しめればイイや」と考える派なので。
自分にとっては魅力的な人物達の物語であることのみが重要であって、テーマ等はキャラの魅力をを阻害しなければあまりこだわりがなかったります。
というか判断が出来ないんですね。知識がないので。考察が出来ないわけです。
そんな自分が書く感想なのでテーマとかその辺はバッサリ、一切無視です。
あしからず。


この作品には魅力的なヒロインが2人ほど登場します。
あとまぁ妄想して楽しめるヒロイン候補がさらに2人ほどですね。
無理に妄想すればもう1人ほどいけます。
ギャルゲーならメインヒロイン1人にサブが3人、隠しヒロインが1人ってとこでしょうか?

まずはそのヒロイン達について紹介します。

天才科学者―アンナリーサ・フォン・ラムシュタイン
「わ、わたし、処女じゃないもん!経験済みだもん!もう大人だもん!」
「・・・・・・・・・・・すいません、嘘つきました」


国でも有数の財閥でかつて皇族と縁戚関係を持つ栄えに与る名門ラムシュタイン家のお嬢様にして11歳で国の最高学府を卒業した天才少女、16歳にして5つの学位を取得した才女で外見は大変美しくその上皇族にだけ現れる白金の髪を持つという天下無敵の我侭少女。
この物語の発端は彼女が戦争協力するにあたり、実戦経験者を求めたことから始まる。
猫は野良猫だろが高貴な血統種だろうが懐いてしまえば可愛いものです。ツンと澄ました姿には「にゃろう」と思うけどふいにちょっと甘えられてしまえばもうメロメロです。彼女の魅力とはまぁそんな感じだと思います。

軍部のエリート―イングリッド・フォン・ヴィッツレーベン
「身内だけの時は、わたしのことをリード姉様と呼ぶように言ったでしょう。呼びなさい」
「呼べ」


尚武の名門フォン・ヴィッツレーベン家の長女にして後継ぎ、若くして様々な功績を上げ、能力・血筋ともに申し分なく20代半ばにして既に少佐の地位に着くエリート。目的を絶対に遂行する強固な意志の持ち主で通称―鉄の意志を持つ女―と呼ばれている。容姿の方も過剰なまでに整い、豪奢で華美とまで表現されている上昇志向の強い野心家であるが身内には優しい一面もある。
主人公のクラウゼの実家はヴィッツレーベン家の陪臣であり、彼自身幼い頃は陪臣の子供達を子分として侍らせてイングリッドの子分の1人であり、彼女には頭が上がらない。
姉キャラ大好き。基本的に自分勝手で理不尽な命令ばかり下す姿と、厳しさと厳しさの合間に隠れた厳しさに見えなくも無い厳しさと裏腹にあまり相手に伝わらない可愛がりっぷりがたまりません。

アンナリーサのメイド―メリエル・マルティネ
「し、しかし、本当に良いんですか?泣きそうですよ?」
「良いのです。悔し涙を流す御嬢様も素敵ですし、そんな御嬢様を慰めるのも最高ですから」


アンナリーサの護衛兼メイドにして保護者であり友達であり家族でもあり姉妹であり・・・・という存在。アンナリーサ激LOVE・アンナリーサ命。ちなみに男性の目をかなり引く我侭なボディの持ち主、そしてメイドなのにメイド服を着ていないというイイ意味でも悪い意味でもけしからんメイド。
ある意味一番攻略が難しい。でもアンナリーサを攻略すれば自動的についてくる気もしないでもない。

敵国の軍人―エマ・フォンク
「やっと出てきたな、狐・・・・この時をずっと待っていた・・・・」
「お兄ちゃんはヒヨコなんかじゃない!!」


敵国のエースパイロットである兄を討ったクラウゼに復讐を誓った軍人。しかし敵国では慣習により女が戦場に出ることは出来ず、それでもなんとかしようと「正面から」足掻いたせいで上層部の不評を買い、左遷される。味方が、同僚が、同期の友人がクラウゼに撃墜される報を聞きながら失意のうちにあった彼女がイカれた博士と出会った事でもう一つの物語が動き始める。
個人的には本人の性格と兄の呼称が「お兄ちゃん」というギャップ辺りがスマッシュヒット。愛情と憎悪は紙一重・表裏一体と申しますのできっかけさえあればきっと彼女はデレるに違いない!・・・・そう信じたい。


最後の一人は正直蛇足な感もありますが希望を込めて紹介。

歴史に名を残したい女パイロット―名無し(作中で名前が登場せず)
「先輩。あたし、尽くすタイプですよ」

クラウゼの同僚にして後輩。歴史に名を残す女パイロットを目指す上昇志向の強い?女パイロット。尽くすタイプ・・・らしい。作中で結構な戦果を挙げている気はする。
個人的には「とある魔術の禁書目録」でいう五和ポジションを目指して欲しかったり。2,3巻辺りはちょい役で、しかし存在感だけは残し、4巻辺りで一気にメインヒロインを食う勢いの活躍を!・・・・無理か?無理だな。


次にこの作品の主人公を紹介。
狐と呼ばれる夜間飛行の天才パイロット―クラウゼ・シュナウファー
「俺はさっさと予備役になって、大学入って学校の先生になりたいんだ。」

軍人として働く意欲など全く無かったのに観察眼と洞察眼に優れ夜間飛行において右に出るもののない能力を発揮していまった為に予備役編入を上層部に拒否られ命令に従い唯々諾々と敵機を撃墜する日々に。
彼を決定的に厭戦モードに叩き落し、倦ませた過去には高潔な一人の男の姿とそんな男と自分を比較した際に生まれた自己嫌悪のような感情が存在します。「高潔には生きられない自分への自己嫌悪」、自分はそこに自己嫌悪を覚えられる彼だからこそ選べる道があると思いますね。


シナリオについては特に語りません。
兵器開発と空戦と、あとは科学者の戦争協力に対する倫理的な問題あたりを絡めたお話です。根本にあるのが一番最後のそれで残りの二つは味付けみたいな感じですかね。

最初に語った三人の厄介な女とはアンナリーサ・イングリッド・エマですね。三者三様魅力はありますがまともな人間なら眺めるだけにしておきたい、そんな気性の持ち主だったり、執着の意味合いが問題だったり。そういう意味で厄介です。というか五人とも多分結構厄介は厄介です。
ならば何故幸福なのかといえば、彼女達に出会うことで主人公は成長します。出会いによる成長が見られるという事は幸福なことです。そしてさらに魅力的な女性に執着されるというのは例え自分が同じ立場に立ちたくなくともやはり妬みたくはなるものだからです。
あーアンナリーサに懐かれて、リード姉様にこき使われて、エマに付け狙われてぇ・・・・とは思わんのですが傍から見てる分にはやぱり羨ましいわけです。

お話自体は綺麗に片がついている気がしますがキャラクターの関係的にはまだまだ始まったばかりというか・・・。前者に注目するならばここで終わっても良いんですが、後者に注目する自分としては続刊を期待したいものです。

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