博物戦艦アンヴェイル2 ケーマの白骨宮殿


博物戦艦アンヴェイル2 ケーマの白骨宮殿 (朝日ノベルズ)
朝日新聞出版
小川一水


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タイミングよく、と言うべきか、つい先日読んだ」博物戦艦アンヴェイル」の続巻が発売されたので購入&読破。

前回の航海でボロボロになったアンヴェイル補修の為にテスとジャムは快速の秘訣を教わりにアンドゥダーナーの書庫船へと向かう。
一方、艦長のアルは開けた前途と資産家の息子という立場その他諸々から周囲の者にちやほやされて天狗になっていた!?


という事でアンヴェイルの再建とアルが痛いしっぺ返しを食らうお話で半分くらい使っています。
そのせいでその後に命じられる新たなるメギオス驚異の探索は、少なくとも航海部分はあっさり・・・というか省略。同様に海戦もおあずけです。

アルの天狗話はなんというか・・・・「ダメだなコイツ」という。まさに有頂天です。
痛いしっぺ返しも食らうわけですが結局の所、周囲の者に恵まれているこの男は怒られ、諭されながら正道に戻ることが出来ます。


そして前回ニヤニヤさせられたテスのヤキモチはジャムの方がテス一筋になっているせいか、他に女キャラがいないせいか、影を潜め、ジャムを拒むか受け容れるか、その2択ばかりになっていますね。
個人的にどちらか一方のみが手綱を握っている関係と言うのはイマイチ好きじゃないんですよね。前回はテスの方もテスの方でパニその他の存在のおかげでモヤモヤしていたのが完全にテスの態度次第という状況になってしまっていてその辺ちょっと前回よりも魅力が落ちています。
そもそも恋愛に限らず、人と人との関係は須くギブ&テイクで成り立っている以上、求めるだけで全てが得られるわけではないのである。そういう意味で最後の問題など「信用されていない」と口にしたテスですが、その場での説明を求めるだけで時間を与える事もせず、拒絶に拒絶でしか返せなかった。それは実の所テスの方もジャムを信きれていなかったという事。

そして今回の驚異関連の結末にしても正直少しテスの行動は彼女個人の納得に重きが置かれているようで、その為のリスクを彼女が理解していたのか否か・・・・。

前回ひたすらに可愛かったテスが全体的にちょっと面倒くさいキャラになってしまった印象を受けました。出来れば次で師匠辺りに怒られるなり諭されるなりして欲しいかなと思います。少なくともテス万歳的な、テスが絶対正義的な展開は勘弁です。


一方のジャムに関して。
明らかになった秘密・・・というか「秘密を持っている事」が明らかになったわけですが、はてさて。
彼もまたどうにも前回に比べると考えなしと言うかなんというか、人の気持ちを理解していないと言うか、迂闊というか。

最後のセリフは彼なりの真摯な答えではあったんでしょうが、ああ言えばこうなる事は分かりそうなものですが。遠ざけようとした?なんて疑惑をちょっぴり抱いてみたり。というかそもそもコイツがテスだけを見ようという考えに至ったきっかけが見えずどの程度本気だったのか。・・・まぁ振りってのはさすがに評価ガタ落ちなのでやめて欲しいですし、そうだと思っているわけでもありませんが。
まぁ現時点での彼女に打ち明けても結局の所、今彼が語ったような状況に陥る気が、彼女の今巻の行動からはしないでもないのですが、う~ん、これは自分が男だからそっちに依った物の見方をしているんですかね?


物語にカタルシスは必須であり、その為には落とさねばならぬ所が存在するのはわかりますが、正直落とした状態で終わられるのは好みではないんですよね。
そういう意味で、今回はちょっとなぁ・・・、とまぁそんな気分です。
とりあえず次巻で盛り上げてくれることを願って待ちましょう。

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