前略。ねこと天使と同居はじめました。 二匹目

世の中には2種類のラノベがある。
続きを出すべきラノベと、続きを出すべきじゃないラノベだ。
これは・・・・・残念ながら後者だったorz


前略。ねこと天使と同居はじめました。二匹目 (HJ文庫)
ホビージャパン
緋月薙


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前巻のラストで人として生まれ変わった澪は悟と三匹の猫と穏やかな生活を過ごしていた。
しかし、人として育ったことで得た幼馴染・鈴宮細音の周囲で不思議な事件が頻繁に起こり始めて・・・・。



三匹の猫の可愛さは異常であり、他の何物にも変え難いこの作品の魅力である。
また、澪と悟の「新婚夫婦」と揶揄されるようなナチュラルにラブラブで通じ合ってる関係もまたニヤニヤで比類なき魅力である。

しかし、それでも、あえて言わせてもらえるならば、続きは出すべきではなかった

そう思わざるを得ない。
既に述べているようにこの作品にしかない魅力と言うものが少なくとも二つ存在し、それをこうして見られた以上「出すべきではなかった」などと語るべきではないかもしれないが、それでも思ってしまう。
これは冗長だ、と。

この作品の魅力は最初に述べたとおり、猫と、澪と悟の関係であり、猫を含めた二人と三匹のコミュニティにこそある。
それは前巻でも同じである。
それ以外の要素、オタクだの天使だのギャグだのパロディだのは正直良作レベルには達していない。
はっきりといってしまえば凡庸かそれ以下である。
少なくとも自分には切れ味のない上滑り感の凄いギャグと必要悪な設定に他ならなかった。

そして前作のラストで天使の部分に相当する設定関連は全てリセットされたはずである。
綺麗に物語として完結させた上で、である。
であるならばこれはもう手を加えるべきではない。
その和やかな世界のその後は読者それぞれの妄想に留めるなりしておいた方がどう考えたって物語として綺麗である。
天使の設定まで込みでわざわざ掘り返してしまうべきではなかった。
無論彼女らのその後が見られたのはとても嬉しいことだが、意味がない。
それは予定調和の物語であり、それ自体は読者も望むものであり悪くはないのだが、予定調和でしかない以上わざわざ書く必要もない物なのである。
ぶっちゃけそれだけなら1巻でもお読み直しいただけりゃそれで充分だという話である。
つまり今巻で見るべきは新たに物語を紡ぐために再設定された周辺のキャラと設定であり、そこから新たに生み出される物語である。
だがしかし、これが酷い。
いや、別に酷くはない。
酷くはないのだが凡庸ではある。
1巻以上に見るべきものがあるわけではなく、光るものもなく、はっきり言って今後にすら期待が持てない。
猫と澪と悟、二人と三匹の関係性以外に何も魅力を感じない。
新しい魅力が何一つない。
ゆえに続きを出した意味がない。
これ以上続ける意味がない。
これからも予定調和の二人と三匹の話のついでにつまらない話を続けるのか、その上で彼らの関係に波乱を与えるのか知らないが、その波乱すらも既に彼らは1巻で乗り越えていている。
である以上、彼らの絆を揺るがすのはそこまでの物語の否定でしかない。
つまり欠片の生産性もなくむしろマイナスにすらなりかねない。

続きを買うべきか、買わざるべきか。
化けるとも思えない。
意外性があるとも思えない。
あったとしてもそれを喜べるとも思えない。
なんの期待も持てぬ新要素を既存の予定調和の魅力のために我慢するべきか否か。
未熟な所はあれどキラリと光るものも確かに持っていたあの「作品」はそんな「シリーズ」になってしまった。
それが少し残念です。


ただし、やはり三匹の猫のかわいさは異常であり、澪と悟のナチュラルにラブラブで新婚なカップル・・・というか澪のクーデレ?っぷりは非常に魅力的である。それだけは間違いなくこの作品の魅力であり価値であるとは思う。

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