ココロコネクト ミチランダム

伊織崩壊?・・・・・・いや、一番崩壊してるのは稲葉んだろ?


ココロコネクト ミチランダム (ファミ通文庫)
エンターブレイン
庵田 定夏

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バレンタインデー。
稲葉と永瀬、二人の少女の間で心揺れ動く太一はこのイベントを機に自らの気持ちにケリを付ける為に一人の少女に告白を決行する。

しかし、お互いの感情がアトランダムに繋がる「感情伝播」という「フウセンカズラ」による新たな介入により、文研部に不穏な空気が立ち込める。

「妹・の・ほ・っ・ぺ・に・ち・ゅ・-・キ・タ・コ・レっっっっ!」
っておい太一、そんな場合ちゃうぞっ!

三角関係に決着のときが訪れる、シリーズ第4弾です。



「そして永瀬伊織は壊れていった。」
帯にはそんな言葉がでかでかと書かれていますが、その実一番壊れているのは稲葉んじゃね?という、キャラの変わり具合。
もうデレッデレです。

アタシはお前が・・・必要だぞ?
アタシはお前にとって・・・・必要か?

デレデレである。
もう一度言おう、デレデレである。

切なくて・・・もう本当に切なくて・・・・ちょとなんかこう・・・・もやもやってなって、つい太一のことを想いながら――

必要なんだ。絶対に。いないなんてあり得ない。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。大好きだ。大スキ。スキ。

あえて三度言おう、デレデレなのである。
1巻の頃のクールビューティー、傲岸不遜、慇懃無礼、人を操り自分に利する、何を利用しても有言実行の稲葉姫子はどこ行った!と言わずにはいられない変貌っぷりである。
ただの恋する乙女である。

いや、可愛いけどなっ!


対する伊織は、理想の自分と本当の自分、その落差を「演じている」事を、「感情伝播」により知られる恐れから極端な二元論を経て、「最低の自分」を演じ始める。それがクラスでの摩擦を呼び・・・・・。

まぁ正直この辺は文研部の4人が全く気づかないのに違和感を覚えるんですけどね。これまでの騒動で伊織が見た目どおりの、皆の印象どおりの女の子ではないことなど分かっていたはずなので。
それでもなお、「今までどおりの伊織」の対応を求め、それに過剰反応を示す伊織を見てなおそこに疑問を持たないというのは若干の疑問の種。
まぁ高校生ですからね。そして未熟であればこそ、こうして試行錯誤し、それがまた盛り上がりに繋がるわけなんで、一概に否定も出来ないんでしょうが、もうちょっと別方面からのアプローチとかあっても良いんじゃないかなとは思いました。

まぁそれでもあの場面で、

泣かせてやろうか、喚かせてやろうか、どうやって償わせてやろうか瀬戸内薫っっ!

烈火の如く、などという表現すら生温い圧倒的な憎しみと怒りを抱いた彼女は、やはりあの文研部という空間を誰よりも愛しているはずで、それまでの全ての伝播された感情などただの一側面でしかないと、何よりも雄弁に語っていたと思いますね。


そして唯&青木&太一。
唯と青木はくっつきそうな感じはひしひしとするんですが、
唯~!もう着くからな~!
・・・だからあんたは来るのが遅いのよ!
ってなシーンに象徴されるように大事な場面で太一に先を越されるという、そのタイミングの悪さ。
まだまだ先は長いというか、青木的には油断できない感じです。
まぁ太一が稲葉んとくっついたので消去法?でその危機は去った感じですけどね。

個人的には唯&稲葉ん&伊織の三つ巴で太一争奪戦ってのも面白かった気がしますけど、それをするには太一が2,3巻で少しへタレ過ぎていましたね。

太一は少しくらいは暴走してるほうがやっぱ良いですよ。
クラスメイトへの演説とかね、ああやってちょっと暴走してるくらいの方が読んでいて面白いですし、フォローは稲葉んや他の面子に任せてね、2,3巻でもそうやってくれればきっと三つ巴も夢じゃなかったでしょうに。

まぁ、「妹・の・ほ・っ・ぺ・に・ち・ゅ・-・キ・タ・コ・レっっっっ!」とかやってる奴に3人の少女がほ惚れこむってのも納得いかないっつーか、ハンカチ噛み締めて「キィーー!」ってやりたくなる状況ですけど。

この巻のベストシーンは

【嘘だけどな!】
【だろうな!】


ですね。

んで藤島さん。
正直二次元キャラには神と呼ばれる存在が数多存在しますけど個人的に神と崇めていいのはこの藤島さんと某神にーさまだけですね。
いやもうホント、姐さん一生ついていきやすっ!みたいな。


最後にフウセンカズラ。
正直フラストレーション溜まりますわ。
こいつらになんの咎もリスクもない感じが、上からの観察者って感じの態度がムカつきますね。
なんとか最後に天罰を!みたいな。
いい話風に持っていかれてもたぶん納得できないだろうなぁ。

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