ここから脱出したければ恋しあえっ

竹井10日作品の中では過去最高の滑り出しかな。

ここから脱出たければ恋しあえっ1 (角川スニーカー文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2012-04-28
竹井 10日

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「善意も悪意も、誰かに依存する所から始まる気持ちは、先輩の言う“正解”じゃない道に行き当たりやすい、と思うかな、俺は」

ここ最近の竹井10日作品には見られなかった能動的竹井主人公の作品。
「東京皇帝」や「彼女がフラグをおられたら」みたいなネクラ・パッシブ・ツッコミ系よりも能動的ボケ型主人公の方が個人的にはやっぱり好きなのです。「ポケロリ」とかなっ!
んでもってこの作品は今までのそれらと比べると登場人物たちの基本路線であるコメディからシリアスへの移行の流れが割りと自然な感じでそういう意味で「シリアス(笑)」という自分の中の竹井10日の弱点部分の改善も見られていて大満足な作品です。

主人公は基本ボケ属性で、女の子が間違った方向へ進もうとするときに「それは違うよ」と言える男の子であり、体を張って護れる気概もあり、かつての挫折から立ち直ったタフさも持っている実にカッコいい男の子です・・・・・基本変人ですが。

そしてヒロインは安心の竹井クォリティ。
変人具合故の不落とそれがゆえの「合った」時の落ちやすさを兼ね備え、二次元臭著しい記号に塗れ、それでいながら掛け合いの軽妙さ・・・というか独特のテキストのノリが上手く噛み合い自然(?)な魅力に仕上がっています。

っつーか紫苑も美羽も乃々もこれタイプは違うけどヤンデレよな?
揃って変人でだからこそスペック高くても手を出されなかった爆弾持ちなのだからコロッといったら地雷女化はいたく自然な流れという気もするわけですが。
そんなヒロインの内二人から告白されて流血必至の状況で
「2人とも幸せにするから、3人で付き合おう!!」
である。

うんうん、これなのですよ。
ハーレムな作品の主人公に必要なものは。
なし崩しにハーレムを形成するのではなくて、惚れられた主人公が覚悟と意思を持って形成するのでないと。
そしてヒロインがそれを受け入れる土壌です。
地雷女化したヒロイン二人。
断絶はありえない。
かといってもう一人の存在など受け入れられない。
そこでこの言葉
「俺は・・・俺は、2人とも好きで、2人ともと付き合いたい!!そして、2人と一緒に付き合えないのなら、どっちとも付き合わない!!選ばれなかった方のどちらかを不幸にするのは嫌だから!その代わり、付き合うからには2人とも大事にするし、俺の恋人で良かったと2人ともに思わせてやる!!」
オールオアナッシング。
そして認めてくれればそれに見合うだけの見返りを。
覚悟を提示し、俺を選べと。
まぁ個人的な好みを言えば「不幸にするのは嫌だから」てのは余計なんですがまぁ些細なもんです。
ハーレム作品としては実に好みです。


ただ、5ページにわたる説得(という名の洗脳)を繰り広げた妹ちゃんがこのまま黙って引き下がるとは思えませんし、メイドはあくまで所有物。どこまでも付いていく。彼女の意思では離れさせない。そういう関係を強いているその真意。
そして何故かこの作品でも主人公の愛情を一手に引き受ける男の娘。
未だ姿を見せぬかつての仲間2人。
まだまだ波乱の種はたくさんですし、ハーレム結成と維持はまた別の労力が必要になるわけで・・・・・。

続きが楽しみですなー。

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