神様のメモ帳 3

怒るアリスが可愛くて可愛くて・・・。

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「今でも生きてるじゃん」
「あれだけひどい目にいっぱい遭って、身体も心もボコボコにされて、理不尽に不幸に叩き落されるやつらを大勢見てきて、それでも、生きてる」
「僕が、強いんじゃないです。まわりにいつでも、だれか支えてくれる人がいたから」
「それでいいんだよ。運も実力のうちっていうだろ。あれは嘘だけど、こっちはほんとだ。仲間は実力のうち。それは、おまえの世界の強さなんだから」
「だから、信じてやれよ」


とりあえず顔を真っ赤にして手足をじたばたさせてナルミを怒るアリスを想像するともうご飯3杯余裕です!(キリッ)という。

記憶無くしてる彩夏との間にこんなにフラグを立てておいて、アリスにこんなに怒ってもらえるとか・・・。
おまけになんかある度にミンさんにまで慰めてもらいやがりますし・・・・・、ちょっとお前いっぺん死んでこいよ!ってか。
まぁテツ先輩にボコられながらも勝ちを拾ったので許してやんよ!って感じですか(偉そうに・・・

しかしまぁ、今回の彼は2巻と比べるとグジグジ悩んだりへタレたりする描写が減って好感度は全体通して前回よりも高めな感じですね。
まぁ相変わらずいっぱいいっぱいになると他人のこと考えなくなりますけど。
それでも、そもそもが今回は彼こそが中心だった。
あくまで受動的に、流されて、誰かに言われて動く人間でしかないと思っていた彼がまず自分から動いて、それが周囲を動かして・・・。
怯えたり、悩んだり、迷ったりしながらも、それでも最後まで自分自身を裏切らなかった。
うん、そういう意味で、今回のナルミはとってもカッコよかったんじゃないかな。

事件の真相に関してはまぁ大まかな部分は割りと予想通りな感じ。
まぁ論理的な方法で行き着いたっていうよりもテンプレとかそういう方面からの経験則なわけ全く威張れませんけどね。
それは不幸な事故でしかなく、そんなもので彼らが共有していた大切な何かが失われてしまう事を認められず、足掻き、一人が死に、一人は罪を被り、残った一人もやがて死に至った。
本当に馬鹿である。
薫子さまの言うとおりだ。
ぐうの音もでない正論である。
だがそれゆえに同時にわかってしまう。
彼らにとってそれがどれだけ大事なもので、どれほどの救いになっていて、どれだけ大切な場所だったのかが。
だからこそ、彼らの、その場所があんな終わり方をしてしまった事がどうしようもなく悲しくてならない。
彼女が、彼らがそんな想いを抱いていた事を知らないことが悲しくてならない。
それでも彼らが願ったものが、まさに彼女の今の在り方であるのならば、彼らにとってそれはどうしようもなく正しい行いで、満足を得る結末なのだろうか?

アリスが奇跡と呼んだその偶然を、自分は認めたくない。
ご都合主義だろうがなんだろうが、奇跡というならばすべての人間を幸せにして欲しい。
それは誰も幸せになどしていない。
多くのものを代償にただ一つのものを失わせなかっただけだ。
そんなものを奇跡とは呼びたくない。
それでも羽矢野友彦にとって、雪の中、這ってでも温室を抜け出して、それでも守りたいものを守ろうとした彼にとっては、そこに二人が現われたのは奇跡と呼ぶに相応しき偶然だったのだろう。
彼のその決意とその感情を、彼の決意を聞き入れたテツ先輩と皆川憲吾の想いを、彼らのその決意を、彼らの行動がもたらした結果と今を。
汲んでしまえばもう、馬鹿とは呼べない。
奇跡などではないなどとは言えない。
どうしようもなく愚かしくも、愛おしい愚者達の願いは叶い、今もその場所でその人は笑っているのだから。

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