スクリューマン&フェアリーロリポップス 2

このシリーズはホンモノだ!

スクリューマン&フェアリーロリポップス2 (電撃文庫)
アスキー・メディアワークス
2012-11-09
物草純平

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「ぼくは悪党なんだから!媚びないっ顧みないっ、絶対に諦めないっ!欲しいものは全部力ずくで手に入れるし、一度手に入ったものは何があっても手離したりなんかしない!」

「好きにしろよ。やりたいようにやれ。どんな卑怯な戦法でも取ればいい。ロロットの騎士になると決めた以上、俺だって今じゃ悪党予備軍だ。お前を批難する権利なんて持ち合わせちゃいない。だがな、憶えておけよ?振るった拳の対価は、いつだって拳だぞ」


ドキドキ・ワクワク・ゾクゾク。
この作品の感想を簡単に言い表すならそんな感じか。

自分で選んだ道を歩く以上、後悔も懊悩も罪悪感も、停滞に繋がる感情を弄び自己憐憫にかまける時間などありはしない。
それら全てを呑み込み、それらを得ぬためにこそ前へと歩み続けるのみ。

何一つ奪わせぬ。
何一つ諦めぬ。
何一つ失わせなぬ。

どこまでも傲慢に、悪辣に。
全てを望む姫と騎士のなんと強欲な事か。

だがそれがイイッ!

秘境に閉じこもり、他者を見下し、変化のない停滞の中でまどろみ、そして腐りゆく妖精郷全てを敵に回して新しき世界を切り開こうとする改革者たる姫とその比翼の騎士には、そのくらいの役者が適当である。
それはまさに「痛快」の一言に尽きる。


一方で「保守派」と一口に言ってもその全てを怠惰に腐りゆく増上慢の極まった貴族だけでなく、アルマンや彼が仕えるイグレンシアなどの存在を配することで一方的な勧善懲悪のような単純な物語になる事も防いでいる。

そして独立した「イット」たちによる国家や、「イット」を認めぬ教国など、物語の世界はさらに広がり、深みは増すばかり。

さらに卓巳の「イット」のそのハチャメチャさ加減もまた同様に深化の一途。
戦闘機に強化外骨格に、さらには人間と見紛う精緻なロボットとか。
クレイグがあの「人形」に戦慄を覚えるシーン。
あそこが今回一番個人的にやばかった。
物凄いゾクゾク。
稼働時間5分とはいえ1000体にも及ぶ人間そっくりの外見と動き、さらには会話までこなすロボット。
それをありふれた木や下着に使われるようなゴムだけで作り上げるという。
この上なくマヌケで冗談じみていて、それが逆に凄絶さを醸し出すというか。


いや、これは面白い。
それに尽きる。
これは間違いなく電撃の次代の主柱になれる作品でしょう。
というかなってくれ!
と言う事で絶賛!オススメ中のシリーズです。


1巻の感想。
http://otakouta.at.webry.info/201207/article_32.html

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