ラブコメ圏外

バカしかいねぇ!(良い意味で)

ラブコメ圏外 (HJ文庫)
ホビージャパン
2012-10-31
内堀優一

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「銀次郎になにしたあああぁぁぁぁぁっ!」
「許さんばいっ!この盛りのついた雌鶏ゃゃゃぁぁぁぁっ!」


「僕は友達が少ない」のオマージュというかインスパイアというか、まぁ色々と似通った部分もある同系統の作品ではあるんだけれど、あちらと比べると毒が少ない。
そして良い意味でこちらのキャラはモブまで含めてバカばかりで、ATフィールド的なものをモブもメインも張っていないのであちらと比べて閉塞感というか「閉じた」感じがない。
あちらがあくまで内輪でぎゃーぎゃーやっているのに対して、こちらは開放的。
そのせいで受ける印象は多分120度くらい違う。
こちらの方が健全と言えば健全だけれど、逆に言えばだからこそあちらの方にオタク気質の強いものは惹かれるのかも知れないという気もしないでもない。

あまりにも残念な、ぶっちゃけ人としてどうかと思う、それゆえにコメディとしてはあちらの方が優秀に見えるかもしれないけれど、キャラ自体はこちらも十分に立っているし、掛け合いはテンポ良く面白いし、何より主人公がまるで違う。
こちらの主人公はあちらの主人公と比べるととてもアクティブで自らが求めるものを自らの意思と行動で掴み取ろうとする矜持がある。
・・・・・・まぁ基本思考がかなりバカ気味な上に家族によりオタク色に染められ過ぎていて相当アレな部分はあるけれど、鈍感スキルはこの手の作品の常として持っているけれど、それでもちゃんと魅力的に仕上げてくれています。

まぁつまり何が言いたいかといえば「あちら」「こちら」と散々比較しておいてなんだけれどあれとは全く違うこの作品の魅力を備えているのでこれ単体でちゃんと成立する面白さを持った作品ですよ?というお話です。
多分コメディならあちら、ラブコメならこちら、だと思います。


元・毒舌子役兼声優の過去を持つ普通の高校生志望の少女。
しかしその内心は臆病で内気で、本人の本当の願いを、感情を、口にする事がなかなかできない。
そこまで含めてちょっと夜空に似通った部分が多い気もしないでもないが外道成分は薄め
まぁ「綺麗な夜空さん」というまでには澄み切ってはいないわけですが。

金髪碧眼の王族風な雰囲気を醸し出すが、口を開けば似非博多弁が飛び出る酪農少女。
登場時は大人しく儚げな感じの性格だとばかり思っていたものの、その実、結構肉食系っぽい描写がチラホラと。
さすが(酪)農家の娘(偏見乙)

そんな2人に挟まれる事になる主人公は隠したいけど言葉の端々にオタク臭さが滲み出る、元・伝説のオタ芸親子の片割れ。
しかし人の心の機微には聡い(しかし恋愛察知スキルは0)行動力にも溢れた好漢。
これならヒロインが惹かれるのも納得ってのはやっぱラブコメには必須ですよ。

そして忘れちゃならない1年8組の愛すべきバカでノリの良いクラスメイト達。
こういう「バカでイイ奴」ばっかの世界ってコメディが一番映えると思うんですよね。
お前らマジ最高!
俺もお前らに混じってモブやっていたいよ。
そんな感じ。


そんなわけで大変満足な1冊でした。

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