寄生彼女サナ

主人公に魅力を感じないとダメなんだわ。

寄生彼女サナ (ガガガ文庫)
小学館
2011-07-20
砂義 出雲

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「みぃーてぇーるぅーぞぉーーっ!不純異性交遊はいねがぁぁぁぁぁ」

寄生虫が彼女というなんとも出オチ感の強い作品ですが、「寄生というテーマを人間関係にまで掘り下げていてなかなかに興味深い」という意見などを聞いてちょっと買ってみることに。
購入後、挿絵を見てはっちゃけた従妹のキャラクタに惚れて期待値MAXで読み始め、そして5分で挫折。

んー、予想通り従妹はキャラクタがかなり立っていて良かったのですが、寄生虫の彼女の実態やテーマに触れるよりも前に自分の心は折れました。
とにかく主人公が自分の嗜好に合いません。

無気力な主人公に友人が「バスケしようぜ!?」
→「バスケ(というか球技)って意味ワカンネ。何の意味や価値があんの?」
従妹が「一緒に料理部に入ろう?そうすれば一緒に居られるし」
→「寄生みたいでイヤだよ」

なんというかこの主人公に人が寄り付く理由が見えない。
無気力なのは別にいいんですけどね、ただ無気力なだけじゃなくて他者の好意を平気で踏みにじってヘラついてるように見えて、それでいて友達がいて、好意を寄せるヒロインがいるっていう状況がね、ぼっち的に許せないんだ!

例えば「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」の主人公八幡はある意味でこの作品の主人公と似てると思うのですよ。
無気力・・・というか周囲の人間との価値観の相違、とでも言うんでしょうか?
この作品の友達や従妹の言うう「充実した生活」というものに一切の価値を認めていない。
そういう意味での相似があると思うのです。
自分は八幡のキャラクターは好きですし、その価値観はアリだとも思います。
そこに関してはこの主人公に対しても同様です。
そしてそれを隠さず表明するのはそれはそれで潔いとも思います。
でも!その結果に、それをする事による代償がない事には、納得がいかない。

いや、ま、八幡にも戸塚がいたり、ガハマさんがいたりもしますけどね。
でも八幡とこの作品の主人公では根っこの部分が違うんですよ。
この主人公のその態度はただの怠惰・怠慢であり、八幡のそれは生き方です。
自らの価値観に基づいて自分なりに筋の通った生き方をしている八幡に対して、この主人公のそれはただの怠慢・甘えです。
自分がいる必要がない、乗っかる必要もないなどと他者との繋がりを否定しておきながら、他者が存在する事で発生する利益はきっちりと教授している。
しかし何かを与えているようには見えない。
最初のやり取りで、彼が、彼こそがそこにいる必要を、友人間における双方向の利を読者に提示できないどころか、彼自身が自らを不要と述べている。
有用たらんとする意思すら持っていない。
一方的に利を甘受する事をこそ寄生というなら、彼は既に寄生しているんですよ。
それに対して無自覚なのです。
それでいて「寄生はイヤだ」と。

ならばすべての事を自分でこなし、独りで生きろと。
胸糞悪くて仕方ない。


・・・・まぁ、序盤までしか読んでいない上での感想なので話半分程度でよろしく。
とりあえず自分には合いませんでした。
従妹がずいぶんとはっちゃけたキャラなので返す返すも惜しいんですがね。

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