クロックワーク・プラネット1

「ノーゲーム・ノーライフ」の作者の新シリーズです。

クロックワーク・プラネット1 (講談社ラノベ文庫)
講談社
2013-04-02
榎宮 祐

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「わたしは、何かが不可能だと考えるのは嫌なの」
「限界は、そりゃあるわね。でもそれを自分で決めて自分で諦めるのは真っ平だわ。いつだってわたしは挑戦してきた」
「どうして?」
「この世界がそうだから。――わたしたちの星は一○○○年前に死んだ。限界を迎えて、終わってしまった。だけどそれでも諦めずに挑戦した技師がいたから、今生きてる」


とりあえず「天上天下主独尊・・・・但し毒舌フィルター装備してます」という事で毒デレなリューズさんと機械マニアで機械ジャンキーで機械オタクの変態主人公のラブラブっぷりがいいね!

一見すれば「口を開けば毒しか吐かないツンドラ娘」のくせにその態度だけ見ると今度は「甘やかしっぷりがパネェ超ダダ甘でデレデレ」というその二重構造なヒロインがギャップという次元を超えた何かで自分の魂を揺さぶります。

一方の主人公も作中でヒロインの好意が明らかになる前からそんなヒロインに対して好き好きオーラ全開で「相手の好意が分かるまで自分の好意を表さないヘタレ」という昨今ありがちな主人公とは違うので、主人公が自らの想いを通した達成感的なものがあって感無量じゃないですけど、なんかこう、イイんですよね。まぁ実は最初から通じていたわけですけど

そんな主人公&ヒロインと共にメインを張るマリー&ハルターがまた良いキャラなのです。

マリーの方はいわゆるノブレスオブリージュというやつですね。
高貴なる者の義務、それが精神の根幹にある良い意味で正義感に満ちた少女というか。
最初のイメージはやや尊大で他者に対する配慮に欠けるところがあるのかと思いましたけれど、それも自らに課す責務の重さゆえというか。
鼻っ柱を折られて、それでも蹲らずに、咆えて、暴れて、自らを立て直し、そしてなお足掻く事をやめない根性はカッコいいの一言です。

そしてそんなマリーを補佐するハルターの方はいい具合に力の抜けたおっさんで、それでも決めるべきところは決めてくれる頼りになる大人の男ってヤツで。


マリーが自らの矜持にかけて2000万人を救おうとするのに対して、一方で平凡に無難に生きてきた主人公を奮い立たせるリューズの言葉とそれに覿面に奮い立つ主人公がまた素敵。
あれはあれでマリーのカッコよさとは別ベクトルの突き抜けた清清しさに満ちたカッコよさというヤツですね。

胸糞悪くなるような「大人の政治」を、絶体絶命のピンチを、異能と天才が組んでひっくり返すあの爽快感は確かに「ノーゲーム・ノーライフ」の作者の真骨頂と言うか系譜の作品だなというか。


そんなわけでとっても面白かったです。
とりあえず2巻で姉妹機ゲットしてリューズさんがヤキモチ妬きまくる展開は必須。
でも敵サイドの手に落ちて、それを後々寝取るような展開もそれはそれで美味しいとも思う。
もちろんリューズさんの「私だけでいいじゃないですか」的な拗ねは必須ですが。



榎宮 祐の作品(ノーゲーム・ノーライフ)の感想はこちら
http://otakouta.at.webry.info/201301/article_33.html(3巻)
http://otakouta.at.webry.info/201209/article_19.html(2巻)
http://otakouta.at.webry.info/201205/article_3.html(1巻)

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