シャルのご主人さま

あらすじから受けるイメージとの乖離が・・・・。

シャルのご主人さま (メディアワークス文庫)
アスキー・メディアワークス
2013-07-25
狩屋崎半蔵

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「ふう、今日お休みだったらどうしよう」
コンビニは年中無休ですよ、瑠璃子様。


あらすじ読んだ時点でおっとり天然系のお嬢様な二十代中盤くらいの浮世離れしたお姉さまとそんな彼女が大好きな犬のシャルロッテの送る日常の物語をイメージしていたんだけれど、随分と内容は違って、勝手な期待だったとは分かっているのだけれど酷くガッカリであります。

「ご主人さま」である瑠璃子さまは重度のゲーマーでアスペを疑うレベルのポンコツなロリ女子高生。
そんなポンコツで友達もいないぼっち系の瑠璃子さまがバイトして、幼馴染のかつての親友との友誼を取り戻し、そして親友が巻き込まれた事件を解決するというのがこの作品の基幹である。

ただ、友達いないぼっち系と序盤で描写されているわりに、後半ではクラスの女子や担任から随分と可愛がられてマスコットをしているような描写があったり、序盤に見せた人見知り具合がこれといったきっかけもないままに中盤以降では欠片も見られなくなっていたり、果てはオチにファンタジー設定突っ込んできたり。

所詮、それらは犬の目線から見た「真実」であり、瑠璃子さまを取り巻く「事実」との齟齬だと言えばそれまでではあるのだろうけれど、正直、色々と納得がいかないというか話のつくりが雑な印象が拭えない。

そも、何の意味があったのかと言いたくなるような(単にコンプレックスの発露と見る事はできるが)サカキの見た夢や、キモイ店長やバイト先の人間、さらに妹の後半の空気っぷりやら、どうにも話の方向性が一貫していないというか、それこそ瑠璃子さまの行動のようにあっちへふらふらこっちへふらふらという感じで妙にふわふわしていて悪い意味で落ち着かない。

店長といい、担任といい、瑠璃子さまといい、「大人」の為のライトノベルとしてはかなりイタイ部分が無駄にあって作品の内容との乖離というかどっちつかずっぷりというか、その中途半端さがまたそのふわふわ感に拍車をかけるというか。

大体、危険人物とマークした人間が散弾銃を持ち歩いているの分かった上で泳がせて素人の介入がなければ人死にが出ていたような状況を作るとかいう警察の無能っぷりというか物語を盛り上げるためのご都合主義っぷりや、散弾銃を真昼間からぶっ放してトリガーハッピー入っておいて「暗殺」を謳う犯人の低脳っぷりとか、現実味がない。
それがまたさらにこの物語にふわふわ感を悪い意味で与えるという。

犬視点という真新しさではカバーしきれない構成全般の拙さが全てを台無しにしております。

とりあえずファンタジー設定はない。
マジでない。
というか話の方向性?みたいな何が書きたいのかががよく分からんかったです。

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