マージナル・オペレーション 04

いつまでも同じ所から動かない人間関係には少しフラストレーションが・・・・・。

マージナル・オペレーション 04 (星海社FICTIONS)
講談社
芝村 裕吏

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「私の幸せは、死ぬまでイヌワシのそばにいることです。たぶん、それだけです」
「私の幸せは空を見上げることです。もう、これ以上の幸せなどありません。それが許されないなら、死んでも構いません」


あなたのいない世界に価値などない

そんな言葉は確かに若者の特権という気はしなくもなく、親などからすれば生きてさえいれば新しい「何か」は見つかるから生きてくれ、と思わないでもないのだろう、とは思う。
ただ一方で、その言葉は嘘偽りでもなければただの感傷でもなく、少なくとも本人にとっては「本気」なのである。

「本気」でそんな事を口にするからこそ、視野が狭く、「今」しか見えておらず、ゆえに「子供」なのだと大人は言うのかもしれない。
しかしその熱は本当にただの若さゆえの愚かさでしかないのか。

結局のところそこにどんな思いが在ろうとなかろうと、強要された選択肢の先に幸せはあるのだろうか?
というのが自分の中に存在し、ゆえにアラタの煮え切らなさというか子供たちへの彼の思いは独善であり、押し付けでしかない、と感じてしまう。

もちろんアラタが間違っているというわけじゃない。
少なくとも一般的に、倫理的に、道義的には間違いなくアラタが正しいのだ。
でもそれがあらゆる状況下で正解というわけじゃない。

自己評価が低い。
全てはそこに帰結しているのだと思う。
だからこそ「こんな手段」であり、「こんな世界」であり「こんな自分」なのだ。
ある意味でそれは1巻から彼が何も変わっていないという事だ。
彼らが見えていない、そして成長していないそんなアラタにはフラストレーションがたまる。
そも、2巻でその辺りの事は一度吹っ切ったんじゃねーのかと思うんですけどね。
「ただ、ぼくはオペレーションをするだけだ」と。
「優しく声をかけ続けよう」と。

その辺りの進展のなさはちょっとどうにかならんものか。

彼を慕う多くの子供たちの想いを分かってあげて欲しい。
その想いを受け取らずに、自らを卑下するばかりでは子供たちが不憫で仕方がない。

人はいつか死ぬ。
しかしいつ、どこで、どのように死ぬかは分からない。
だから少しでも多くのことを自ら選択できるように、その上で彼らの選択を尊重してあげて欲しい。
アラタが子供たちを想う様に、子供たちもアラタを想っている。
それをどうか分かってあげて欲しいと切に思う。

背負いきれないほど多くのものを背負って勝手に潰れるのは自己満足でしかない。
背負えるなどと考えるのも、背負うしかないなどと思うのも傲慢でしかない。

自己評価が低いくせにそれだ。
バランスが悪すぎる。

「母親」役はソフィと再登場したシャウイーことホリーでいいんじゃないですかね?(適当)
で、夫人がジブ&ジニで愛人がリさんとイトウさんで。

好きに生きられる選択肢を数年の傭兵稼業と引き換えに与える「子供使い」として生き続ければいいんですよ。
その中でまぁなんか上手い具合に「卒業生」とかの伝手で傭兵稼業から足を洗っても組織を維持出来るように少しずつ企業としての足場(資金的な意味で)を固めていけばいいんじゃないですかね(適当)


シリーズの感想
http://otakouta.at.webry.info/201307/article_32.html(1巻)
http://otakouta.at.webry.info/201308/article_5.html(2巻)
http://otakouta.at.webry.info/201308/article_9.html(3巻)

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