ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (4)

軍事裁判・内政問題、そして海戦序章。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (4) (電撃文庫)
アスキー・メディアワークス
2013-09-10
宇野朴人

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「―ねぇ、ヤトリ」
「すごくきれいだよ。とても金で買おうなんて思えない」


忠義を捧げるに足らない皇族に捧げ続ける忠義は果たして誰の為のものなのか。
元帥のその胸の内が気になるところです。

前巻までは軍人も上層部はクズが多いと思ってたので帝国が末期だという言葉をかけらも疑っていなかったんだけれど、軍部は基本的に健全なのね。
なら軍事クーデターで良いじゃない?とか思うわけですが、なんでダメなのか?
と聞かれれば元帥の、ひいてはイグゼムの忠義が皇族にのみ捧げられているから軍部も一枚岩にはなれないという事なのか。

「それ」を皇女に捧げるヤトリはともかくとして、あの皇帝に愚直に忠義を捧げ続けるのは民にとっても軍部の良心たちにとっても裏切りとまでは言わないが歯がゆく、また迷惑なものだとしか思えないわけで。

無論軍部がクーデター起こしたところで、そのゴタゴタをキオカに付け込まれて滅亡なんてオチは避けたいわけだからそうそう手は出せないが、どう考えたってあれを放置していればどんどん手がつけられなくなっていくだけだろうに。

さて、自分は毎回皇女に対して不満を述べていたわけだけれど、次回こそは戦争の真実を垣間見る事ができるのかな?という期待と「その思考に理由があっての事なんじゃよ?」という皇女の心の楔のようなものも描かれたわけですが。
彼女の描く救国策は、ぶっちゃけ傍迷惑な破滅願望に端を発しているように見えて仕方ないという。そもそも軍部のおかげで持っているこの国を健全にするために軍部を犠牲にして、人身御供にして健全化を図るとか何様よ?と。
自分を御輿にして軍事クーデターのがナンボかマシな策じゃね?とどうしても思わずにはいられないわけでして。

軍事裁判編。
親愛なるサフィーダ中将の名がタムツークツクとかいう萌える名前だった件に失笑を覚えずにはいられない。
軍の上層部は正常なのだという事と、中将乙としか言いようが無いお話。
まぁ妥当です。

内政編。
上司を得るために領土の問題解決を図る過程で明らかになる軍部の帝国における重要性と貴族と役人の不要っぷり、腐りっぷり。
個人的には皇女が勘違い系ツンデレなウザイ反応多めで正直辟易。
スペック高い割りに未熟で愚かよね。
年齢を考えれば致し方ないこととはいえ、行動を起こし他者を巻き込んでいる以上それを理由に許容も致しかねるというのが心情か。
まぁイクタが言うように「手遅れ」じゃない彼女を突き放す事や、そんな彼女に行動を起こさせる帝国の現状をこそ憎み弾劾すべき事柄なのでしょうが。
とにかくまぁ・・・・・なんだ、成長してくださいお姫様。

海戦序章編。
まぁなんというかぽるみんに関してはとてもテンプレな形で落としましたなーという。
マシューは案外このまま海軍に転属と言うのも一つの道なんですかね?
同じ道を歩み続けても3人に追いつけるものかと考えるとちょっと難しいですし、本人の嗜好的にもなんか・・・ねぇ?。
ぽるみんを副官にして指揮官としての才能を開花し、海軍の中で駆け上がって行くとか・・・・・・ないか。

トルウェイとヤトリというのはもしかしたら政治上の理由からくっつく可能性はあるのかもしれませんね。
レミオン派とイグゼム派の融和を図る上で良い象徴にはなりそうですので。
その上で姫さまが御輿になりゃ、軍事クーデターはスムーズに行きそうな気はしないでもない。
でもそういうの、ヤトリよりむしろトルウェイが嫌だろうなぁ。

あと残るはハロですけど、今後相手役が出てくるんですかねー。
サザルーフ少佐がしれっと持っていったらあの親父、次元の壁を越えてでも刺しに行きますけどね。
まぁ、さすがにないでしょう。
・・・・ないよね?
なんかハロってじじ専くさいというかなんというか。


シリーズの感想
http://otakouta.at.webry.info/201207/article_9.html(1巻)
http://otakouta.at.webry.info/201211/article_20.html(2巻)
http://otakouta.at.webry.info/201304/article_19.html(3巻)

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