召喚学園の魔術史学3

チョロ菱さん重すぎぃ!

召喚学園の魔術史学(マギストリ)3 (GA文庫)
SBクリエイティブ
中谷 栄太

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「・・・・何番目の?」

うわぁ。
とか言いつつ実はその心情を微妙に理解しているわけですが(うわぁ)

などとぼっちなドン引きシンパシーについては置いておいて本編の話。

んー、この作品は読むたびにどうも設定を活かしきれていないような気がしてしまうんですよね。
このシリーズはかつてインディ・ジョーンズに憧れたその尋常ならざる冒険心を「現実」との折り合いの為に胸の奥底に沈めて生きてきた主人公が「召喚され拡張され続ける学園」と言う世界最新の神秘と未知に満ち満ちた世界に出会う事で解き放たれていくところから始まる物語であり、主人公のその思想もステータスも完全に「冒険」に偏重しているわけですよ。

もう一方の主人公にしてヒロインでもあるチョロ菱・・・じゃなかった、花菱の方は「魔術探偵」などと銘打っていてもどう考えてもそのチョロさが全面に押し出されていてマスコット以上の役割を果たせない。
本人にどのような意志があろうとも所詮チョロ菱さんの意志なので強烈な周囲の意志を前にしては引っ張られるばかり、振り回されるばかり。
メインで物語を動かせるスペックを持っていないのですよ。

それなのに花菱の因縁としての3代目との対立軸がここまでメインに据えられてしまっているわけで、なんというか作品の引力が一つの方向に向いていないんですよね。
そのせいで物語の主軸に関してはどうにも印象が薄いし、妙にとっちらかってるような散漫な印象で、結果としてチョロ菱さんへの印象だけが浮き上がり、また物語の輪郭がぼやけていくというか。

正直、3代目は出すべきじゃなかったと思います。
少なくとも上手く料理は出来ていない。
作品のスペックを活かすならどう考えても主人公をメインに据えた冒険で行くべきだった。
そもそもこれじゃ無限増殖ダンジョンともいうべき学園の設定の意味がないだろうに。
主人公をここまでの冒険フリークにした意味がないだろうに。

チョロ菱さんも、冒険狂いの主人公も、そんな主人公のブレーキ役になるどころかアクセル役を進んで買って出る学園の権力者たる妹とか、素材は良いんですけどね。

素材は良いんだけど調理の問題でどうにも平凡なところに落とし込まれてしまっているという。

残念です。


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