始まりの魔法使い3 文字の時代

そしてまた一人。

始まりの魔法使い3 文字の時代 (ファンタジア文庫)
KADOKAWA
2018-02-20
石之宮 カント

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魔法は発展し、それに伴い村も発展していく一方で、種族間に流れる時間の違いは容赦なく別離を運んでくる。

それを分かっていても、それでも愛する事を止められない彼ら彼女らと、残されてしまう者たち。


水は指の隙間を抜けて零れて行ってしまうけれど、手のひらに残った僅かな雫を大事に抱えて進む。
そんな話です。


作者の方がカクヨムの感想返しにそんな言葉を残していて、その情景がまざまざと浮かびなんとも胸が締め付けられたわけですが、その宿命に抗おうとする娘がまた一人。


今は失くしてしまっているけれど、それは決して完全に失われたわけではないのだとわかる最後の「ずるい」という言葉に涙腺が決壊してしまいました。


三者三様の抗いはどのように結実するのか。
先人二人の途中経過も今回語られていましたし、再会の時は迫ってきているのか。
いつどうやって彼女らと再会が叶うのか。
また「その時」が来たときに、先生と共に取り残される側で、先生の傍らに在り続ける、「唯一在り続けられる存在」だった彼女が何を想うのか。


正直、先生は彼女がいるからこそここにいられるという気がしてならないので、彼女にもし変調があったら、先生の方にも大きな影響がある気がするんですよねぇ。
まぁ「その時」には先生を傍で支えられる人が他にいるわけでしょうから、そこに支えられて先生が先に成長するんでしょうが、当人二人にとっての黒歴史確定な、まさに犬も食わない夫婦喧嘩みたいな、もしくは小学生か中学生じみた初々しい(笑)のが見たいですねぇ。


1巻の感想はこちら

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