反逆のソウルイーター ~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~

ざまぁ・寝取り・ハーレム他。



理想郷では月桂という名で聖将記三国志外史を。
なろうでは玉兎という名で聖将記(改訂版)、花嫁クエスト僭王記を書いている作者さんの新作です。

基本的にどれもクォリティは高いと思うんですがどれ一つ完結していない事には個人的に思うところがないでもなかったり。
完結ってある意味では寂しいから「いつまでも続いて欲しい」みたいな事を思ったりもするんだけど、未完で放置されるのはやっぱちょっとなぁってあるよね?



「更新が途絶えない代わりに未完乱舞」と「一時的に止まる事はあってもちゃんと一つずつ完結させてくれる」という作者、どちらの方がありがたいものでしょうかね?
手広くやってどれも更新が途絶えないならそれが一番ありがたい事だけど、どれも途中で放置するくらいなら一つずつかっちり終わらせて次にいってほしいなぁというのが自分としてはありがたいところです。

まぁタダで読んでる身の上で文句つけるのも何様って話ではあるんですけどね。




前置きが長くなりましたが新作のお話です。

反逆のソウルイーター ~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~


帝から鬼門を守る大役を任せられた御剣(みつるぎ)家。
その嫡男として生まれた御剣空(そら)は、十三歳をむかえた年、試しの儀とよばれる試験にのぞんでいた。

御剣家に代々つたわる幻想一刀流を学ぶため、絶対に越えなければならない試練。
七人いる同期生は全員が合格した。残るは空ひとり。
父、弟、許婚、守り役である兄妹らが見守るなか、空の試しの儀がおごそかに開始された……



という事でいわゆる追放系ですか?
そんなジャンルがあるかは知らないけれど、まぁそういうワードで色々引っかかるんだからそれはもう一つのジャンルでしょう。
見る目がないパターンや成長するパターン、チートを得るパターンなど様々でしょうが結論としてはざまぁww系統に属するんですかね?

で、この作品がどれに属するかというとチート系・・・ですかね。
いや見る目がないパターンの亜種とも言えるけど、秘められた能力開花っちゃそうだし、それがチートというだけな感じで。
ま、まぁ、要するにラベル貼りに意味なんてないって事ですね!



文章力は高めな作者なので上手い事作品に没入してざまぁwを楽しめる作品ですし、復讐にしてもある程度練られていて、次はどんな事してくれるかな?みたいな感じでワクワク感とざまぁwの爽快感を味わえる作品です。




以下、個人的ネガティブ意見込みの長文感想。













ざまぁ的シナリオに関してはそれに値するだけの相手であるようで主人公の被害妄想感もなくはなくて、ちょっともにょってする部分もあります。
イメージとしては1月からアニメが放映予定の「盾の勇者のなり上がり」。
あれに近いかな。

どっちも間違ってるからこういう対立になっちゃうんだろうなぁっていう。
でもその間違いは感情としては理解できてしまうから一概に間違いとも言い切れなくて・・・みたいな。
お互いに精神的に成長していれば多分和解出来るし、それがどちらかだけでも歩み寄れる程度の齟齬でどちらも救いようのない存在じゃないんだけど・・・って読んでいてどうしてももどかしさが先にたっちゃうかなぁ、自分は。

なんていうか、「喧嘩ってのは同レベルの相手としか成立しないのよ?」的な。
この場合、相手がクズだけどもそれと喧嘩してる主人公も同程度にクズなのよ?的な。
いや、どっちもクズって程にクズじゃないんだけど・・・。

今まで虐げられてきたから仕方ないってのもまたちょっと違って、そこに主人公の非が無いわけじゃないので、なんかもっとどうにかなる道あるのにわざわざ刺々しい道選んでるよなぁっていう感じで、ざまぁよりもやるせなさの方が強いので、そういう精神面での成長とかをちょっとずつで良いので今後書いていってくれたら嬉しいなって感じですかね。

許す事、歩み寄ること、難しいのはそういう事で、それをするだけの価値がない根っからの屑ならともかく視野狭窄、未熟、立つ位置の違いによる敵対など情状酌量の余地ある相手をわざわざ追い込んで完全に敵対して破滅させて・・・ってのもちょっと余裕が無くて嫌よね?っていう。
まぁ実際今までの主人公には余裕なんてどこにもなくいっぱいいっぱいで生きてきたわけなんだけど、力を手に入れて少しずつでも余裕が出てきたなら対応を変えていってほしいなと思います。

無論、利害の対立で敵対する相手に容赦する必要は欠片もないとも思うんで「喰らう」のはそういうのでいいと思うんですよね。
後生大事に恨みを抱え込んで自分より弱い奴を苛めて喜ぶ了見の狭い主人公よりも、器がでかくて自分を高めるための闘争を行う主人公の方がやっぱり魅力的ですし。



まぁでもこのままざまぁしててもそれはそれで十分面白いは面白いし、主人公がどこまで行けるのか、どんな道を歩んでいくのか楽しみは楽しみです。

とはいえやはり主人公のそういう方面での成長もみたいもの。
「立場が人を作る」なんて言葉もあるわけだから期待してもいいよね?ね?


ま、とりあえず今度こそ完結してほしいですね。



作者の作品の感想記事
聖将記更新!
花嫁クエスト
三国志外史




以下、48話時点のネタバレも込みの感想












生まれ故郷に関しては弟意外は復讐相手にするかどうか微妙なラインですよね。
ただの考え過ぎかもしれないけれど婚約者や父親なんかはあの島の価値観を思えば主人公は島を出たほうが幸せになれる可能性高そうだったし、であれば変に情を示して置いておくよりも心を鬼にして追い出したほうが良いって考えがあったかもしれんし。

実際別に二人は欠片も迫害はしていないわけですし。(多分)

それに婚約者の冷たい拒絶にしたって「付いてきてくれるかも?」とか寝ぼけた事考えてた夢見がちな主人公に冷や水浴びせて現実を知らせる、今後他者の庇護のない場所で一人で生きていく事になる主人公への餞別とも言えなくもないと思うんだよね。
実際に彼女のアドバイス自体は的を得ていて、覚醒しなければ蛆に食い殺されて主人公の物語は終わってたわけですし、それまでの冒険者時代に見るべきところも何もなかったわけですし。

従者にしたって勝手に期待してそれが裏切られたってだけで彼らは何も悪い事してないし。


弟に関しては難しいとこだけど復讐するにしても、自分の方が「強い」からって嘲弄したきた相手に対して、同じように嘲弄で返すよりも困ってるとこ助けてあげた上でしがらみも因縁も気にせずノーマルな対応で「お前より強くなった俺はお前なんて眼中にないんだよ?」って無言で雄弁に語ったほうが相手は屈辱だと思うし、ざまぁwとしても個人的には爽快なんだよね。
無駄に敵対的にいったり、愚かな思考・行動で無理やり敵対させるよりそういう屈辱与えた上で和解して欲しいわ。


今の場所での復讐に関しても正直ミロスラフ意外は対象にするのは了見狭いとも思うのよねぇ。

ミロはまぁ生餌作戦といい、追い出し後の追い込みといい情状酌量の余地無しだと思うけど、イリア・ラーズの追い出した後の対応はそれに足るだけの事主人公はしてるし、生餌作戦の見逃しもミロが実行した以上後は見捨てて逃げるか助けるために全滅するかの二択なわけで。
そりゃ寄生虫助けるより好きな男ととパーティと自分助ける道選ぶだろ?って話ですよ。
その辺、ラーズはそもそも気絶してて是非も無いわけですし。


その後の対応でラーズが謝っていれば・・・ってのはあるんだけど、自分助ける為にやむを得ず手を汚した(という見方もある)人間をいきなり正義ぶって見捨てるのは違うからまずは庇うだろうし、悪意があったって結論が出たところで主人公が無駄に敵対的にいっちゃったら謝る方向に舵は切れんですよ。


ギルドだって立ってる場所の違いで主人公が「寄生虫」やってた事実がある以上ある程度は「隼の剣」守る方向に傾くだろうし、嬢に多少強者の押し付け感あったのはアレだけど綺麗事で回していけるもんでもないでしょうし、そもそも寄生虫だった主人公の印象悪いのが影響としてはあるだろうし、ギルマスは割と公平ではあったよね?っていう。


そう考えていくと後生大事に抱えるには浅いんですよね、恨みが。
不満持つのはわかるんだけど主人公がやってきた事・やった事考えれば恨んで復讐ってなると逆恨み感が出てくる。

今までの人生に余裕がまるでなかったから致し方ない部分はあるし、今の段階で今の主人公を否定する気はないんだけど、もう少し後に心に十分な余裕を持って生きられるようになったらその辺は省みてほしいし、そうやって成長して故郷への対応の糧にして欲しいとは思います。


けど、感想欄がめっちゃノリノリでざまぁ望んでるんだよねぇ・・・。
正直あのノリには付いていけないんだけどそういう方向に進むのかなぁ。



追記:なんで自分はこの作品に引っかかるのかと思ってたけどふと気づく。
これ富士見から昔出た「風の聖痕」の劣化(あくまで個人的価値観において)に近いんだよな。
追い出されるまでの姿、力を得るに至る契機、力を得た強者の振る舞い、得た力のバランス、そして得た力で敵対することになる敵。
全てが劣化なんだわ。
単純にあの作品が自分に思いっきり刺さったってのもあるんだろうけど、あれと比べるとたまたま便利な力に覚醒した卑屈主人公が自分を苛めた(主人公視点)、自分より弱い奴らを苛め返していきってるだけに見えるんだわ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック