魔物の国と裁縫使い~凍える国の裁縫師、伝説の狼に懐かれる。

魔物たちに好かれた裁縫師の物語。

魔物の国と裁縫使い~凍える国の裁縫師、伝説の狼に懐かれる。


あらゆる素材を裁断、縫合する工芸用魔法、裁縫術の使い手カルロは不可侵領域である氷の森の生け贄とされた。氷の森の氷獣の餌食となりかけた彼を救ったのは腹痛で墜落してきた空飛ぶ狼、震天狼(バスターウルフ)の少女ルフィオ。腹痛の原因だった寄生虫を裁縫術で摘出した結果、ルフィオに懐かれたカルロはルフィオが所属する魔物の国アスガルに注目されてゆき、そしてアスガル魔騎士団の裁縫係として招かれることになる。
 人間の世界では手に入らない素材によって花開いた裁縫力が火を噴き、周囲を幸せにしたり、繊維達が暴れだしたり、大陸を救うキーアイテムを作ったりする、繊維(ファイバー)パンクファンタジー。



キャラクターが良いですね!

ルフィオの犬か子供かという無垢な懐きっぷりも可愛らしいし、感情薄めに見えて後ろでめっさ冥花咲き誇って主張してるサヴぉーカさんとか素敵だし、男のツンデレちゃんなトラッシュとかもいいけども、なによりバロメッツ!
ヌエーヌエーいってるだけのように見えてその実ニヒルでダンディでハードボイルドな主人公の護衛獣たち。

主人公も無自覚高スペック系だけど人の世では花開かない系の才能がルフィオと出会い、魔物の国の謎素材を扱う事で開花していく流れや、その才能が発揮される前の古着屋時代から自分の仕事にプライド持って丁寧に仕上げていたからこそ認められていくっていうのが実に良い。
まぁ年齢に比してやや大人びすぎてる気はしないでもないから、もうちょい年は上にしても良かったんじゃないかなぁとも思うけど、ちょこちょこその年齢ゆえの青臭さや熱さもあるからなんとも言い難いやね。


それにまだまだ途中だけど、ルルが回復する姿に涙を流す親父のシーンとかロッソ復活のシーンとか泣かせに来るとこでガッツリ心を揺さぶるだけのものを描いてくれるしで実に良い。



これは奴隷少女ちゃんが書籍化された今、目下1,2を争うレベルで書籍化が待ち遠しい作品ではあるけれど、書籍化→打ち切り→エタってちょくちょく見かける流れだから変に書籍化されるのもなぁという気もしないでもないね。

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