妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル

久しぶりにラノベの感想など。
妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル (電撃文庫)
妖姫ノ夜 月下ニ契リテ幽世ヲ駆ケル (電撃文庫)


震災直後の横浜を舞台に故郷を離れ上京した、ちょっと「色々」とおかしな主人公が人ならざる妖の世界に触れる大正伝奇浪漫です。


ベテラン作家だけあってキャラの性格の配置が絶妙で、ずれた主人公とのやり取りが実に面白い。

個人的に印象深かったのが序盤のこのシーン。

「人語を解する化け蛇じゃぞ。もっと、こう・・・・あるじゃろ、ほら。怖いとか、気味が悪いとか」
「人語程度なら私にもわかりますが」
「貴様は人じゃろうが。馬鹿か。さては貴様、うつけじゃな」
(中略)
「いま、改めて驚きました、瞼の形状が人と同じなのですね」
「そういう枝葉末節ではなくてだな!?」


人ならざる怪異の世界を知り主人公が驚き慌てふためくどころか、妖サイドがむしろ主人公に驚かされてばかりな作品なんですが、そんな主人公のとぼけた芸風(笑)の一端が垣間見えるこのシーン。

ここらでグッと主人公に引き込まれました。



まぁ逆にメインヒロインであろう姫様は今回ちょっと引っ込まざるを得なかった分、影は薄かったですけど遊郭でのあのホップステップジャンプな主人公に対する認識変化、今後はある程度自由に動けるであろうことも含めれば色々と引っ掻き回してくれそうですし、今回縁を繋いだ人たちとの関係だけでもニヨニヨできそうです。


それに本作は意外と男衆も美味しい役どころが多くて、「打算」の話をする夜鳴川さんがあの古椿の顔の話の下りでは・・・とか(笑)


個人的には作者の「源氏物の怪語り」や」「陰陽の京」の続きとかも期待したいんですけど、ひとまずはこのシリーズですかね。




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