信長の庶子 二 信正、初陣

主人公に都合の良い世界、ってぇわけじゃあない
信長の庶子 二 信正、初陣 (ヒストリアノベルズ) - 壬生一郎, 土田健太
信長の庶子 二 信正、初陣 (ヒストリアノベルズ) - 壬生一郎, 土田健太

この時代の平均からは大きく逸脱した存在だとしても、どれほどに優秀だとしても、この物語の主人公だとしても。
この世界は彼に優しいだけでも都合が良いわけでもない。


初陣である。
戦である。
人は死ぬ。
敵も、味方も。

勝ち戦であろうが、負け戦であろうが、死ぬときは死ぬ。


日本史に詳しい人ならばもしかしたら幾らかの予想はあったかもしれないし、歴史改変で生き延びるという期待があったかもしれない。
しかし彼は史実通りに死んでしまった。

あっけなくも、あっさりと。
退却する兵の苦し紛れに放っただけの弓矢が運悪く致命の傷を与えるという、偶然の不幸。
傳兵衛くん・・・。


そのほんの少し前に堺で信正と買い物をする二人の姿に本当に仲の良い友達としての姿を見ていただけに、それは衝撃でした。


友の死と、負け戦、無力を噛みしめる信正。
それでも、何もできないわけじゃない、これまでいしてきた事にも意味はあり。


お師匠様の天衣無縫っぷり、書下ろしのお嫁さんの想いと彼女の目を通して描かれるこの時代の女性の立場、そしてそこに直子ママンの存在が与えた変化。

竹中半兵衛、松永久秀、下間頼廉。
戦国時代に名をはせた人物の描写は一人一人、誰もかれもがやはり魅力的。


それでも、やっぱり今巻は傳兵衛くんだなぁ。

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