信長の庶子

ウェブ版読了。
信長の庶子 一 清洲同盟と狐の子 (ヒストリアノベルズ) - 壬生一郎, 土田健太
信長の庶子 一 清洲同盟と狐の子 (ヒストリアノベルズ) - 壬生一郎, 土田健太


書籍が面白かったので続きが読みたくてウェブ版を読了。
書籍が今4巻でウェブ版の80話辺り、ウェブ版は完結済みで全146話という事で、書下ろし込々で順調に最後まで書籍化されるなら全8巻か大量書下ろしという願望込みで多めに見積もって9巻くらいになるんですかね。


1巻の感想でもすでに書きましたが転生歴史改変モノに一捻り二捻り加えた設定と魅力的な登場人物たちが肝の骨太作品です。
信長の庶子にして長子である織田信正を主役に、仲の良い織田一族を中心とした勢力が天下を統一するまでの物語。

敵方も魅力的でかつ有能に描かれており、あっさりとあっけなくも唐突に味方や友、家族が死んだりと緊張感もあり、またこの手の作品にありがちな公方や公家、寺社、果ては敵武将などを単純な悪・愚物にするなどの良き悪しきの二元論にならぬ深みも持った作品で実に素晴らしい作品でした。


ま、個人的に最後は尻切れトンボというか、余韻的にはありな気もするんですが、やはりもうちょっと続くんじゃよ的な感じで色々と描いて欲しかったかなという気はしないでもないですね。
その辺りは書籍版に期待してみましょう。



そんなこの作品、やはりなんといっても一番の魅力は登場人物。
主人公の父、戦国の魔王信長が魔王でありつつも子煩悩、家族大好きな人間味に溢れた存在として描かれており、そんな彼に似たのか織田一族は実に仲が良いのですよね。
その要の一端が主人公の母・直子でもあったわけですが、そんな二人の薫陶を受けた主人公帯刀もまた同様に家族大好き人間で、物語開始当初から存在する弟妹である奇妙丸や茶筅、徳、勘助、後に生まれる相や藤、於次丸に御坊丸、そして養子となる子供たち、妹の婿となるものや叔父叔母に義父養父などもちろん妻なども。
実に愛深き人物として描かれる主人公と、そんな主人公に愛情や友情、敬意を返す家族や家臣、戦国の世のライバルたち。

みな、本当に魅力的でした。
書籍版での加筆・書下ろしでもっと彼らの和気あいあいとしたやり取りを追加して欲しいものです。



しかしこうして戦国時代の作品を色々と読むと史実の上での人物としてはともかく、いろいろと聞き覚えのある名が増えていきますね。
聖将記、戦国異聞池田さん、加賀100万石、淡海乃海etc
作者それぞれに解釈などがあってそこだけでも中々に面白いものです。

次は何を読むかねぇ。

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