淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~七

書下ろし盛りだくさんじゃね?
淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~七【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (TOブックスラノベ) - イスラーフィール, 碧風羽
淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~七【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (TOブックスラノベ) - イスラーフィール, 碧風羽

漫画化、舞台化ときて、今度は「基綱が朽木の当主にならず母の実家である飛鳥井に戻り公家になったら」というifである「羽林、乱世を翔る」の書籍化も決まったノリに乗っているといっても過言ではない淡海乃海。


正直このサブタイである「三英傑に嫌われた不運な男」という表現や、挿絵、作中の地図など色々と思う所もある書籍化なのですが、一方で早々に打ち切られる事も多い昨今のラノベ事情を鑑みると作者が書くのをやめない限りは刊行を出版社の方の都合で止めはしないだろうというこの状況まで漕ぎつけられたというのは実にありがたい事でもあります。

ま、面白いんだから当然ですけどねッ!(そう思った作品の多くが打ち切られるという現状に目を背けつつ)


前巻では、3歳で当主になってすぐの頃から基綱を支えてくれた八門頭領である重蔵が基綱の命を狙う敵国忍び・村雲党を撃滅させるための作戦の際の怪我による引退、そして側室との間に生まれた長女・竹姫を、輝虎が倒れたことで揺れる上杉を支えるために僅か7歳で輿入れする事を決めるという基綱にとっても苦渋の選択などwebの連載分全体を通してもデカい泣きポイントが立て続けに襲い掛かる部分の書籍化でした。

そしてこの7巻ではついにこれまでさんざん基綱を振り回してきた征夷大将軍・足利義昭との決別が何より大きなポイントでしょうか。
まぁとはいっても義昭本人の中ではそれこそ6巻の表紙のような真っ向から睨みあうようなあんな勇ましいものを脳内で思い描いているのかもしれませんが、実際のところは伴った犠牲の幾らかこそは想定外ではあったもののほぼほぼ基綱の掌の上で踊ったようなもの。
結果そのものも基綱の利に近く、当面の敵である毛利にとって大きな利とは言い切れぬ、結局どこまでいっても誰にとっても邪魔者でしかない厄介者の癇癪に近いわけですが。

実際、秒で毛利にもウザがられてるのが笑えます。


書下ろし部分では、結局web版では会う事のなかった信長と2度目の逢瀬(笑)を交わすことに。
まぁその心は穏やかとは言い難いものですが、朽木・上杉・織田の三国同盟を確認しあうお話。

それと上杉景勝の妹2人の織田・朽木への政略結婚が直江大和守発案で父である越前守としては苦渋の決断だったという話も。
本人的には嫌だけど、それを基綱にさせた以上断れないしという。
それに伴って自らが守ってきた家を潰すことまで決めた越前守の決断は実にエモいよね(なお語彙)

書下ろしで細川藤孝とその兄の最後の呑みがあったけど、幕臣どもと、越前守の差。
そして将軍職を返還して悟りを開いた(笑)義助と義昭の差。

皆が皆、賢いわけではないけれど、伊勢伊勢守の忠義が全く報われず顧みられることもなかったのが実にやるせなかったし、書下ろしでは同じく義昭を思って諫言を繰り返した挙句捨てられた幕臣の姿も描かれてなんともね。



そろそろ朽木の次世代の話がちょろちょろと顔を見せ始めた事といい、書下ろしで基綱と家族の話もちょいちょい増えてて8巻以降も楽しみ満載ですね!

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント