引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネット イントルーダー・オンライン―

こちらも書籍化しているVRMMO系作品。
引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネットイントルーダー・オンライン―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 - 古波萩子, ダンミル
引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネットイントルーダー・オンライン―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 - 古波萩子, ダンミル

近未来の日本でVRMMOを題材にした作品です。

引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネット イントルーダー・オンライン―

過疎化著しいド田舎に住む主人公が人との交流の少なさを両親に心配されてせめてVRゲームで交流を、という流れでゲームを始めるという導入で、そのゲームを通じて人と出会い成長していくお話ですね。

題材となるゲームは一人の制作者によって作られたインディーズゲームでありながら大手のゲームメーカーが作るものとそん色ないどころかそれ以上な部分もあるという作品。
しかし、有料ベータ版(2か月予定)中にゲーム内で起きた事件によりゲーム自体が過疎化し、製作者音信不通のまま1年もの間ベータ版が継続され、古参がダラダラと続けているもののかなり下火になっていた所にゲーム初心者の主人公が新規でやってきて・・・という。


このゲーム制作者が結構尖った性格のようでゲーム自体も一筋縄ではいかない所があるのと同時に、不正や悪質プレイに対する対応がちょっとザマァ展開入っているというか、うん、なんというか果断すぎてサイコ扱いされる運営が実に味のある作品ですね。

またゲーム内に実装されている掲示板要素のノリが本当に掲示板で、不快に感じてしまう部分もあれば思わず笑ってしまう部分も多々あって、そこもまた一つの特色となっています。
最初は誰が誰だか判別もつかないんですけど本編の方で主人公と絡んだりして徐々にキャラが把握できてくると思い入れもひとしおというか、逆に掲示板だけでキャラが立っているキャラが本編で主人公と絡む日が来るのが楽しみになったり。


主人公は箱入り育ちでちょっと臆病で人見知りなんだけど、とても素直で育ちの良さがうかがえる少年で、ちょっと人慣れしていないせいかぽややんとしてるような雰囲気があって可愛い感じですね。
また、ヒロイン(?)の方も臆病で人見知りな娘なんですけどそんな自分を変えようと一生懸命でもあって、お互いにおっかなびっくりゆったりと仲良くなっていく感じなのも微笑ましさを感じられて実にエモい感じです。


ゲーム用語が結構独特なのでシステム等への理解が一般的なVRMMO系作品と比べるとちょっと難解かもしれませんが、そこもまぁ結局は習うより慣れろ的な気が付いたらなんとなく把握できている程度ではあるので問題という程ではないですね。


「神鳥獣使い」というのが最初名称的にチート臭い職業なのかと思ったものですが、ゲーム内でごくごく普通に実装されている職業の一つで、主人公は多少運が良い所はあってもチートとかはないので、普通にVRMMOを楽しんでいる作品といって良いと思います。




ちょっと上手いなと思ったのが、自由度とか売りにしても結局ウィキとかでテンプレ構成とか作られるのが昨今だと思うんですけど、この作品におけるゲームは自由度を確保したうえで個性を強要するようなシステムなんですよね。
しかもそれを作ってるのが上述のとおり果断すぎて(←オブラートに包んだ表現)サイコと呼ばれる製作者なのでそこに納得感があるというか。



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント