引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネットイントルーダー・オンライン―

Kindle版が安くなってたので
引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネットイントルーダー・オンライン―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 - 古波萩子, ダンミル
引っ込み思案な神鳥獣使い―プラネットイントルーダー・オンライン―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 - 古波萩子, ダンミル

ウェブ版は既読済み。
面白いんだけど更新がちょっと遅くて完結するのかなぁという不安があった為に書籍を買う気はなかったんですけどKindle版が安くなってたのととりあえず普通に2巻は出たので買っておくか、と。


近未来の片田舎で生きる純朴箱入り少年が高校進学を前に人付き合いの勉強のためにVRMMOを始めるよ?っていうお話。

始めるゲームは個人製作のインディーズゲームながらグラフィックや作り込みに置いて大手制作会社のそれを上回る部分もある一方で、運営のクセの強さにも定評があるという作品。
そしてベータテスト時に大規模なPK騒動が勃発しており、その影響で過疎化激しく新規のプレイヤーが長い事入っていなかった作品でもあります。


そんなゲームにあまりゲームの事など詳しくないがためにフラフラっとやってきた主人公。
長い事停滞していたゲームが主人公という新規プレイヤーを得た事で少しずつ動き出していく・・・という感じのストーリーですね。



この作品の面白さは主にゲームを楽しんでいる主人公たちの姿やゲームそのものの面白そうな感じ、そしてゲーム運営の対応の3つですね。

前者2つはまぁ良くあるものなので置いておくとして最後の運営の対応に関して。
このゲームを制作し、運営する正木洋介という人物はプログラミン入っ定評がある天才肌の人間ですが同時に多くの天才にある性格的な部分における瑕疵として偏執・偏屈という属性を持っています。
その一端が現れるのがPK粛清事件。

ベータテスト時に勃発した大規模PK事件に関係したプレイヤーに対して苛立ちを持っていた(と思われる)正木は、製品版のサービス開始時にベータプレイ特典を用意したとしてプレイヤーをとある施設に集めます。
この際、PKプレイヤーと、当時のPK事件に関わっていないプレイヤーとで誘導する施設を分けた上で、PKプレイヤーたちを誘導した闘技場で特典配布時間に始まるのが突然の、そして阿鼻叫喚のデスゲーム(笑)
プレイヤー有数のPSと公式チート武器を併せ持った某プレイヤーによる虐殺劇。
逃げられない(ログアウト不可)、死んでも許されない(リスボーン地点強制変更)、公開処刑。

なお運営アナウンス的にはこの事件は「不具合」だったそうですが、当時闘技場内にはカウントダウンが表示されており・・・・。


とまぁ、なんというか人に怨みを買う事をあまり恐れない独善的潔癖症的サイコパス的な大胆な対応をちょいちょいするんですが、基本的にそれらは「このゲームを楽しむほかのプレイヤーに迷惑をかける行為」を行うよなプレイヤーへの対処なので溜飲が下がるような思いとやる事の苛烈さへの苦笑じみた感情のバランスがいい塩梅なんですよね。
まぁ時々それらとはちょっと違った面白い事もするんで古参プレイヤーからはある程度ネタ扱いされて許容されたり、叫ばれているんですけど。

その辺りが読み進めていくとかなり癖になる作品です。


他、主人公は人付き合いというものを学ぶためにゲームを始めた15歳の高校受験を控えた中学3年生の男の子で、ヒロインと思しき女の子はちょっと社会で打ちのめされ萎れている20歳前後(?)の女性であり、お互いにおっかなびっくり距離を縮めていく中でヒロインが主人公に癒されていく感じが非常にオネショタ感あってたまりません!



不満点としては掲示板回を縦書きにしている事。
原作横書きで顔文字とかもあるのに縦書きにしちゃうと凄く読みづらいんですよね。
あとあらすじがなんかちょっと違うかな?感はありますかね。



書下ろし要素は主人公のとある称号をネタにした掲示板回と、原作の方で心情などがほとんど描かれていないキャラの内心を語るお話でどちらも面白く、特に後者はキャラの掘り下げて気にも良かったです。
他にもちょいちょい書き足して分かりやすくしてる部分などもありますので総合すればわりと良い書籍化ではあったかな、と思います。

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