テンプテーション・クラウン 5

ルクツァー、イフ、ナオト。兄貴達のカッコよさに何かが漏れた。

テンプテーション・クラウン 5 (集英社スーパーダッシュ文庫)
集英社
2012-08-24
雪野 静

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by テンプテーション・クラウン 5 (集英社スーパーダッシュ文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


憎い。
憎い。
憎い。
繰り返される。
何度も何度も繰り返される。
空が剥がれていく。
研ぎ澄まされるように、自らが堕ちていく。
この身はもう殺すためだけにある刃だと、魂が理解する。
ならば、あとは鋩をどこに向けるか。
決まっていた。
決まりきっていた。
彼を殺した全てに。
彼を殺した世界に。
こんなものを生んだすべてに。

・・・・あぁ、私の想いは、これほどまでに真実だったのだ。


読み終わって、大きく息を吐いて、吸って、また吐いて。
感無量というのだろうか。
心に一点の曇りもないただ、ただひすらの満足。
それに尽きる。

素晴らしい作品に出会えたこの幸運に感謝。
素晴らしい作品を生み出した作者にただ感謝。

正座して、姿勢を正して、何にか自分でもよく分からないけれどありがとうございますと思わず頭を下げてしまう。
本当に、ひたすらに、満足の二文字が心の中を占める。
そんな気分であります。


読んでいる最中はとにかくテンション上がりっぱなし。
ルクツァーが、イフが、ナオトが、とにかく兄貴達がカッコいいのなんのって。
「・・・・何度も言わせんなよ、てめぇ。ヒトの女に、気安く触れんじゃねぇよ」
「私は、ただ、昔のように笑ってほしかっただけだ」
「勝手に死んだなんて決めつけられたらアキトも救われない。少なくとも、家族である者がそれをするものじゃない。違うかい?」


共に復讐という憎悪に身を焦がしながらも、それのみに囚われず、何かを救う事を願ったルクツァーとイフ。
それでいて、格上相手である復讐の対象にきっちりと復讐も完遂しちゃって、もう!
どっちもどっちでド外道相手で、しかもかなり絶望的な戦いだったからもうカタルシスがやべぇのなんのって。
それだけでテンション上がるってのに、ルクツァーさんは生き様がもうとにかく兄貴でやばいカッコいいし、イフも最終的な目的が明らかになった時の自分のあのテンションMAXっぷりはもう!もうっ!!

一方でナオトの方もね、これまでほとんど出番がなくて、ようやくの登場なわけですけど、基本的に端役でしかないわけですけれど、アキトの死を告げられて興奮する瑞穂をあっさりと宥める姿になんか上手く言えませんがルクツァーやイフとは違った方向性でのカッコよさがありましたわ。


もちろん、主人公のアキトも、4巻の衝撃的な引きからの復活は全く欠片も予想だにしない形で(きっと自分も破滅の因子を吸ってたんでしょう)、心を定めた彼はまぎれもなく凡人ですが、同時にまぎれもなくこの物語の主人公であり、とてもカッコよかった。

彩姫さんは結局最後の最後まで報われなくて縁の下の力持ち的な役割で、でも一番可愛かったよ!
ラースはラースでラスボスなんだか真のヒロインなんだか・・・・(笑)っていう。

そしてぜファ。
最後の最後まで絶妙な距離感でアキトと接していた彼(彼女?)、最後にもう一度アキトと会話を交わして還っていったあれで満足すべきなのでしょうけれど、少しだけ、本当に少しだけ、寂しさを感じてしまいますね。


うん、なんか男キャラに対して、「カッコよかった」しか言ってない気がするんだけど、とにもかくにも満足です。
ひたすら満足。
カッコよかった。
満足だ。
それしか言葉が出ないのか、それしか言葉を知らないのか分かりませんけど、まぁとにかくそんな感じ。
ありがとうございました。
次回作も期待しております。


シリーズ感想はこちら。
http://otakouta.at.webry.info/201205/article_64.html(4巻)
http://otakouta.at.webry.info/201110/article_19.html(3巻)
http://otakouta.at.webry.info/201107/article_2.html(2巻)
http://otakouta.at.webry.info/201103/article_4.html(1巻)

"テンプテーション・クラウン 5" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント