吟遊詩人に贈る歌 2

まさかの続編。



「わたしと恋仲になって、世界一を目指してくれるか?」

買うだけ買ってずっと寝かせていた1巻を読んだ直後にまさか2巻が発売されるとは・・・・、という感じの俺得感漂うシリーズです。
まぁ例によってまた少しの間こうして寝かせる事になったわけですが。

悪人らしい悪人が存在しなかったり、主人公がヘタレ過ぎるとか、ヒロインが身勝手過ぎるとか、ようするに不愉快な感情を得る事のない作品です。
その代わりに他の作品と比べて際立ったものもないのでアピールポイントがなく、今回新たに登場したヒロインも最終的に振ってフレームアウトという感じでハーレム展開にもなり得ず、「地味」という評価も得やすい作品ではあるのですが。

まぁ個人的には安易にハーレム展開にせずにきっぱりと振って評価すべきポイントです。
とりあえずレントは頑張ってさっさとトルチと結婚してしまうべきですね。
なんかベタな感じにモタモタと両思いの数年ぶりに再会した幼馴染二人がちょこちょことおっかなびっくり距離を縮めるような事してますけど、お互いの気持ちははっきりしてるんだからいっそ結婚しろ!と。
ヒロインと主人公が夫婦。
これは他の作品にない、特筆すべきポイントになりますしね!
・・・・まぁそれが果たしてよい方向に向かうかは作者次第なわけですが。

今回登場したヒロインのハスに関しては、もう既に二人の関係が鉄板状態なせいで当て馬にしかなり得ないわけで、ちょっとだけ可哀想ではあったかな。
まぁ彼女は彼女でちゃんと前に進めたからそれだけで良しとすべきなのかもしれませんが。
それにハスをきっかけにトルチがヤキモキする姿が見られたのは間違いなくプラスでしたけどね。
1巻では強い彼女しか見られませんでしたから、今回年相応に悩んだり不安を得たり・・・ってのは今後に向けてプラスになるのではないかと。

今回残念だったのは、1巻であれだけ活躍した魔法人形がかなり空気だったこと。
要所要所では仕事をしてるんですけど、それもまたやや地味な感じで・・・・。
映像化でもすれば、多分画面の端でちょこちょこと動いていて可愛いんでしょうけど、小説だとそういうのは魅力として推すにはちと弱いですからね。
まぁ魔法人形が空気化する理由も語られていますし、その辺の事情にもケリを着けたので3巻以降ではきっとまた大活躍してくれると、信じていますけれど。


そして今回最も印象深かった文章。
五年前の約束を覚えてくれていて、一緒にきてくれた幼なじみ。劇団を辞めてまできてくれた理由を、単に約束を守るためとか、幼なじみだから当然だとか考えるなら、それはもう鈍感ではなくどうしようもない馬鹿だ。
いやもう、これ、世の鈍感主人公とそれを書く作者全てに読んで聞かせたい!
鈍感馬鹿は違うんだよ!!
その辺、分かった上で書いてるんだか分かってないで書いてるんだか知らないけれど、そういう馬鹿な主人公はもう要らないんだよ!と。


まぁなにはともあれ、次にも期待です。
・・・・・でますよね?


1巻の感想はこちら。
http://otakouta.at.webry.info/201205/article_46.html

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