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zoom RSS 絶対騎士の嵐天刃

<<   作成日時 : 2014/05/25 21:59   >>

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嘘に塗れた高貴な信念。

絶対騎士の嵐天刃 (一迅社文庫)
一迅社
2014-05-20
神尾 丈治

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「おまえらどれだけ兄弟に飢えてるんだ・・・・・」

適性を持つものだけが超常の武装へと変える事の出来る宝石「霊宝石」とそれを駆る騎士の存在するファンタジーな世界において、王制から共和制へと移行したばかりの揺れ動く国家の中で非才ながらも己の信念に殉じるために嘘に塗れた騎士道に生きる少年の物語。


「絶対騎士」とまで呼ばれる英雄の息子でありながら自らは凡才である事と、父の最期の死に様・・・・過剰なまでの「数」をぶつけられての戦死・・・・から自らの実力を低く見積もらせ、侮らせ、油断を誘い、守るべきものを守り、そして何よりも「生きて帰ってくる」事を目指す嘘に塗れた主人公の在り方は格好良いです。

ただ、そんな主人公像を序盤で設定しておきながら、中盤開始早々に幼馴染であるクラリスの登場であっさりとブレさせるのはちょっとどうかと思います。
そういうのはもう少しだけ溜めてからの方が良いのではないかと。
でないと「若さ」を理由とした未熟よりも単純なキャラのブレに感じられてしまうというか・・・・・。

それとこの手の「凡才ながら」という類いの主人公であれば最後までその凡才は徹底して、「特別な力」なんてものは極力持たせないほうが良いのではないか、とも。
具体的には嵐天刃の起動ですが。

とはいえ、主人公のスタンス自体は既に述べておりますが格好良いと思います。

一方でヒロインは主人公のキャラをブレさせるわ、空気がまるで読めないわ、脳筋だわ、おまけに主人公相手にしか無双しないわで、今回あんまいいとこなし?
「がっかり剣姫さま」の面目躍如というか真骨頂というか。
でもここまでくるとその空気読めないぽんこつぶりが逆に可愛いか?とも。

もう1人のヒロインは妹の方か上司のアトラミアか。
個人的にはアトラミアさんとはなんかありそうで次巻に期待ですね。


物語自体は王制から共和制への移行という、現代的には正道の流れにおける負を描きつつ、時代が移り変わる事そのものは肯定的に、そこに適合しながらも高貴さを失わぬ者と時代に取り残されながらしみったれた価値観にしがみつき時代に逆行しようという前時代の遺物との間の争いと、「霊宝石」の秘められた真実を描く物語というところでしょうか。

王制にしろ共和制にしろ、結局のところ一長一短であり、それを運用する人次第であり、大事なのは自らがどう生きるかでしかない・・・・などというとありふれすぎた答えになりますが、まぁ得てして真理などというものそんなものか。


作者の過去作である「パンツブレイカー」ほどではないにせよ、なかなかの良作だと思われます。
あちらと比べると息の長いシリーズになれるだけの下地はあるので一迅社文庫を代表するようなシリーズになってくれると嬉しいんですがねぇ。


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